show ip route
CiscoルータやCatalystのshow ip routeコマンドについて、構文や表示された結果の見方を表示例交えて説明しています。
説明
show ip routeコマンドにより、IPv4のルーティングテーブルを表示出来ます。
構文
show ip routeコマンドの構文は以下の通りです。
show ip route [ rip | ospf | static | IPアドレス ]
オプションを付けずに実行すると全てのルーティングテーブルが表示されます。
ripやospf、staticを付けると、そのルーティングプロトコルやスタティックルーティングの設定によって有効となった経路だけ表示されます。
IPアドレスを指定すると、そのIPアドレスに関連する経路だけ表示されます。
表示例
show ip routeの表示例は以下の通りです
Cisco# show ip route <略> C 172.16.1.0/24 is directly connected, Vlan10 L 172.16.1.1/32 is directly connected, Vlan10 C 172.16.2.0/24 is directly connected, Vlan20 L 172.16.2.1/32 is directly connected, Vlan20 C 172.16.3.0/24 is directly connected, Vlan30 L 172.16.3.1/32 is directly connected, Vlan30 R 172.16.4.0/24 [120/1] via 172.16.1.2, 00:00:20 Vlan10 O 172.16.5.0/24 [110/2] via 172.16.2.2, 00:00:20 Vlan20 O E1 192.168.1.0/24 [110/2] via 172.16.2.2, 00:00:20 Vlan20 O E2 192.168.2.0/24 [110/2] via 172.16.2.2, 00:00:20 Vlan20 S 172.16.6.0/24 [1/0] via 192.168.1.2 S* 0.0.0.0/0 [1/0] via 172.16.3.2
各行先頭のコードは以下を意味します。
| コード | 意味 |
|---|---|
| C | connectedで自身のインターフェースのIPアドレスを示す |
| L | localで自身のインターフェースが接続されたサブネットを示す |
| R | RIPの経路を示す |
| O | OSPFの経路を示す |
| S | スタティックルートを示す |
172.16.4.0/24等は宛先のネットワークを示し、[110/2]等はアドミニストレーティブディスタンス値とメトリックを示します。
via 172.16.1.2はゲートウェイを示しますが、直接接続されたインターフェースの場合はdirectly connectedとなります。
VLAN10等はその経路に向かうインターフェースを示します。Catalystでは一般的にVLAN間ルーティングを行うのでVLANが表示されますが、Ciscoルータでは一般的にGigabitethernet0/1等物理インターフェースが表示されます。
*が付いている経路はデフォルトルートを示します。又、E1はOSPFでメトリックタイプ1で再配布された経路を示します。メトリックタイプ1は他のルーティングプロトコルから経路を再配布された時、OSPF内でコストが加算されます。E2はメトリックタイプ2でコストが加算されません。
ripのオプションを付けて実行した時の表示例は以下の通りです
Cisco# show ip route rip <略> R 172.16.4.0/24 [120/1] via 172.16.1.2, 00:00:20 Vlan10
RIPの経路だけ表示されます。ospfやstaticを付けた時も同様です。又、アドレス指定してもその経路だけ表示されます。
利用可能なモード
・特権EXECモード
関連ページ
・設定編「スタティックルーティングの設定」
Catalystでスタティックルーティングを設定する方法や確認方法について説明しています。
・設定編「RIPの設定」
CatalystでRIPを有効にする設定やホップ数の調整、経路のフィルタリングや再配布、アドレス集約等の設定について説明しています。
・設定編「OSPFの設定」
CatalystでOSPFを有効にする設定やコストの調整、経路の再配布、アドレス集約等の設定について説明しています。
