snmp-server enable traps
CiscoルータやCatalystのsnmp-server enable trapsコマンドについて、構文や使い方を設定例交えて説明しています。
説明
snmp-server enable trapsコマンドを使うと、SNMPサーバーに送信するTRAPを有効にできます。
SNMPサーバーとは、監視装置です。MIBを使ってルーターやLANスイッチの情報を参照したり、ルーターやLANスイッチから上がってくるTARPという信号を受信してアラームを表示したりします。
TRAPとは、エラーなどが発生した時に監視装置に通知するメッセージです。
構文
snmp-server enable trapsコマンドの構文は、以下のとおりです。
snmp-server enable traps [ オプション ]
オプションを付けないと、すべてのTARPが有効になります。
オプションは装置によって異なりますが、以下に例を示します。
オプション | 説明 |
---|---|
bridge | STP関連 |
ospf | OSPF関連 |
snmp | 装置起動やリンクアップ/ダウンなどの標準TRAP |
storm-control | ストーム制御関連 |
snmp-server enable traps ?を実行すると、装置に設定できるオプションが確認できます。
デフォルトは、すべてのTRAP送信が無効になっています。
設定例
snmp-server enable trapsコマンドの設定例は、以下のとおりです。
Cisco(config)# snmp-server enable traps Cisco(config)#
上記により、装置で利用できるすべてのTRAPが有効になります。
Cisco(config)# snmp-server enable traps snmp Cisco(config)#
上記により、装置起動やリンクアップ/ダウンなどの標準TRAPが有効になります。
設定可能なモード
- グローバルコンフィギュレーションモード
削除
TRAPの設定を無効化するコマンドは、以下のとおりです。
Cisco(config)# no snmp-server enable traps [ オプション ] Cisco(config)#
オプションを指定しない場合、すべてのTRAPが無効になります。オプションを指定した場合、指定した種類のTRAPだけ無効になります。
関連ページ
- 設定編「初期設定」
- Catalystのパスワード、ホスト名、SNMPなどの初期設定について説明しています。