username
CiscoルータやCatalystのusernameコマンドについて、構文や使い方を設定例を交えて説明しています。
説明
usernameコマンドは、ユーザー名とパスワードを設定するために使います。
設定したユーザー名とパスワードは、ログイン時やTELNET、SSH接続時などに使えます。

構文
usernameコマンドの構文は、以下のとおりです。
username ユーザー名 password 0 パスワード
ユーザー名は、スペースや「'」、「"」などの引用符は使用できません。
パスワードの最大文字数は25文字、大文字と小文字は区別されます。
デフォルトでは、ユーザーは設定されていません。
ユーザーは、複数作成できます。
設定例
usernameコマンドの設定例は、以下のとおりです。
Cisco(config)# username test password 0 tpass Cisco(config)#
上記は、ユーザー名をtest、パスワードをtpassに設定しています。
service password-encryptionでパスワードを暗号化してコンフィグを確認すると、以下のように表示されます。
Cisco# show running-config
・・・
途中省略
・・・
username test password 7 Andsa90e9xmae
・・・
以下省略
最後の文字列が暗号化されています。また、その前の赤字の7は暗号化した文字列であることを示します。
つまり、入力する時は0でパスワードを設定し、そのまま表示しても0でパスワードが参照できますが、暗号化した後は7になります。
設定したユーザー名とパスワードを利用してログインするためには、ラインコンフィギュレーションモードでlogin localを設定する必要があります。
設定可能なモード
- グローバルフィギュレーションモード
削除
設定を無効にするコマンドは、以下のとおりです。
Cisco(config)# no username ユーザー名 Cisco(config)#
上記により、指定したユーザーの設定だけ削除されます。
関連ページ
- 設定編「初期設定」
- Catalystのパスワード、ホスト名、TELNET、SSH接続などの初期設定について説明しています。