logging synchronous
CiscoルータやCatalystのlogging synchronousコマンドについて、構文や使い方を設定例交えて説明しています。
説明
ログやデバッグの出力が、コマンド入力を妨げることがあります。続けて入力してもコマンドは受け付けられますが、わかりにくいため、ログを削除してから再度入力することも多いと思います。

logging synchronousで同期の設定をすると、入力中のコマンドを再表示してくれます。

このため、ログやデバッグ出力をバックスペースなどで削除してコマンドの続きを入力したりせずに済みます。
構文
logging synchronousコマンドの構文は、以下のとおりです。
logging synchronous
デフォルトは、無効になっています。
設定例
ログやデバッグ出力の同期の設定例は、以下のとおりです。
Cisco(config)# lone console 0 Cisco(config-line)# logging synchronous Cisco(config-line)#
上記により、コンソール接続した時に同期が行われます。
Cisco(config)# lone vty 0 15 Cisco(config-line)# logging synchronous Cisco(config-line)#
上記により、TELNETやSSHで接続する時のvty 0 15までが同期されます。vtyの後の数字は、同期したい回線番号を指定します。
設定可能なモード
- ラインコンフィギュレーションモード
削除
ログやデバッグ出力の同期を無効にするコマンドは、以下のとおりです。
Cisco(config-line)# no logging synchronous Cisco(config-line)#
コンソールやvtyなど、削除したいラインコンフィギュレーションモードで実行します。
関連ページ
- 設定編「便利なコマンド」
- ログの同期以外にも、CiscoルータやCatalystでのDNS問い合わせの停止、Moreの抑止、showコマンドのフィルタリング、デバッグ情報の表示など便利なコマンドについて説明しています。