ntp server
CiscoルータやCatalystのntp serverコマンドについて、構文や使い方を設定例交えて説明しています。
説明
ntp serverコマンドは、NTP(Network Time Protocol)で時刻同期する時のNTPサーバーを設定するために使います。
NTPは階層構造になっていて、設定したサーバーを上の階層として認識して同期します。また、そのサーバーも上の階層のサーバーと同期するため、結果として下の階層の機器でも、最上位とほとんど差がない時刻を保つことができます。
最上位は、原子時計などで正確な時刻を刻んでいます。
構文
ntp serverコマンドの構文は、以下のとおりです。
ntp server IPアドレス
NTPサーバーは複数設定できます。複数設定した場合は、どれか1つのサーバーと同期し、そのサーバーの応答がなくなると他のサーバーと同期します。
デフォルトでは、NTPサーバーは設定されていません。
設定例
ntp serverコマンドの設定例は、以下のとおりです。
Cisco(config)# ntp server 172.16.1.1 Cisco(config)#
上記で、172.16.1.1のサーバーと同期します。
設定可能なモード
- グローバルコンフィギュレーションモード
削除
設定を無効にするコマンドは、以下のとおりです。
Cisco(config)# no ntp server IPアドレス Cisco(config)#
上記により、指定したサーバーの設定だけ削除されます。
関連ページ
- 設定編「初期設定」
- NTPサーバーの設定など、Catalystの初期設定について説明しています。