interface

CiscoルータやCatalystのinterfaceコマンドについて、構文や使い方を利用例交えて説明しています。

説明

interfaceコマンドは、グローバルコンフィギュレーションモードからインターフェースコンフィギュレーションモードに移行する時に使います。

interfaceコマンドの説明

インターフェースコンフィギュレーションモードではVLANやIPアドレスを割り当てたり、ポートチャネルなど、インターフェースに関するさまざまな設定が行えます。

構文

interfaceコマンドの構文は、以下のとおりです。

interface インターフェース

インターフェースとして指定可能な例は、以下のとおりです。

【指定可能なインターフェース例】
指定 説明 指定例
fastethernet 100BASE-TX fastetnernet0/1
gigabitethernet 1000BASE-T、LX、SX gigabitethernet0/1
tengigabitethernet 10GBASE-T、SR、LR tengigabitethernet0/1
vlan VLANインターフェース vlan 10
port-channel ポートチャネル port-channel 1
loopback ループバックインターフェース loopback 0

省略形の例は、int gi0/1です。100BASE-TXではfa0/1、10GBASE-T、SRやLXではte0/1などと省略できます。ポートチャネルはpo 1、ループバックインターフェースはlo 0などと省略可能です。

複数のインターフェースに一度に設定する場合は、以下のようにrangeを指定することもできます。

interface range 複数インターフェース

複数インターフェースの指定は、以下の区切りが使えます。

【指定可能な区切り】
区切り 説明 指定例
- 連続したインターフェース fastetnernet0/1 - 5
, 不連続なインターフェース gigabitethernet0/1 , gigabitethernet0/5

interfaceコマンド利用例

interfaceコマンドの利用例は、以下のとおりです。

Cisco(config)# interface gigabitethernet0/1
Cisco(config-if)#

プロンプトが(config-if)を含んだ形になり、インターフェースコンフィギュレーションモードに移行し、gigabitethernet0/1の設定が行えるようになります。

スタック可能なLANスイッチの場合はgigabitethernet2/0/3など、3つの数字で指定することがあります。最初の数字がスタックした時の番号です。

スタックした時のインターフェース指定例

VLANインターフェースを指定する例は、以下のとおりです。

Cisco(config)# interface vlan 10
Cisco(config-if)#

上記で、VLAN10インターフェースに対する設定が行えます。VLANインターフェースは主としてLANスイッチで利用し、IPアドレスなどを割り当て、VLAN間ルーティングを行うために使われます。

VLANインターフェースの説明

vlanコマンドでVLANが作成されていなかった場合、自動的にVLANが作成されます。

ポートチャネルを指定する例は、以下のとおりです。

Cisco(config)# interface port-channel 1
Cisco(config-if)#

上記で、ポートチャネル1インターフェースに対する設定が行えます。ポートチャネルは、イーサチャネル(リンクアグリゲーション)を構成した時に作成されるインターフェースです。

ポートチャネルの説明

上記では、2つの物理インターフェースをイーサチャネルにより1つの論理的なインターフェースとして扱っています。

interface rangeコマンド利用例

interface rangeコマンドの利用例は、以下のとおりです。

Cisco(config)# interface range gigabitethernet0/1 - 5
Cisco(config-if-range)#

上記で、gigabitethernet0/1〜5までのインターフェースを一度に設定できるようになります。

指定するインターフェースが不連続の場合の利用例は、以下のとおりです。

Cisco(config)# interface range gigabitethernet0/1 , gigabitethernet0/5
Cisco(config-if-range)#

上記で、gigabitethernet0/1とgigabitethernet0/5の2つのインターフェースを一度に設定できるようになります。

以下のように、連続したインターフェースと不連続なインターフェースを組み合わせて指定することもできます。

Cisco(config)# interface range gigabitethernet0/1 - 5 , gigabitethernet0/10 - 20
Cisco(config-if-range)#

上記で、gigabitethernet0/1〜5、gigabitethernet0/10〜20と2つの連続したインターフェースを設定することができるようになります。

削除

VLANインターフェース、ポートチャネルインターフェース、ループバックインターフェースは以下で削除可能です。

no interface インターフェース

例えば、no interface vlan 10を実行するとVLAN 10のインターフェースが削除されます。

利用可能なモード

  • グローバルコンフィギュレーションモード

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