srr-queue bandwidth share

Catalystのsrr-queue bandwidth shareコマンドについて、構文や使い方を設定例交えて説明しています。

説明

 srr-queue bandwidth shareコマンドを使うと、優先制御する時の重みづけが設定出来ます。

 例えば、1000Base-Tのインターフェースで4つのキューがある場合、重みを20 10 50 20に設定すると、20:10:50:20の割合で優先制御されます。「srr-queue bandwidth shape」コマンドで共有モードに設定(0を設定)したキューのみ対象です。

 WRRは重み付けに従って各キューから2つ、1つ、5つ、2つ等と送信するため、次の送信まで長い待ちが発生します。SRRでは1つずつ送信し、次は重み付けによって送信しないキューがある等の送信の仕方をするため、長い待ちがなくなります。

WRRとSRRの違い

 Catalyst2960、3750、3560シリーズ等でポートベースのQoSで、WRRの発展形であるSRRをサポートしている時に使います。

構文

 srr-queue bandwidth shareの構文は以下の通りです。

srr-queue bandwidth share 重み1 重み2 重み3 重み4

 重み1〜4は、各キューに割り当てる重みづけです。1〜255で設定します。

 デフォルトは25 25 25 25で、各キューの優先度は同一です。

 キュー1は、srr-queue bandwidth shapeコマンドのデフォルトが25のためシェーピングモードになっています。このため、デフォルトではキュー1の帯域を保証しつつ、キュー2から4で均等に優先制御されます。

設定例

 gi0/1で重みを20 10 50 20に設定する例は、以下の通りです。

Cisco(config)# interface gigabitethernet0/1
Cisco(config-if)# srr-queue bandwidth shape 0 0 0 0
Cisco(config-if)# srr-queue bandwidth share 20 10 50 20

 srr-queue bandwidth shapeコマンドで全キューを共有モード(値を0)に設定し、srr-queue bandwidth shareで設定した割合に従うようにしています。

利用可能なモード

・インターフェースコンフィギュレーションモード

削除

 設定を削除するコマンド例は以下の通りです。

Cisco(config-if)# no srr-queue bandwidth share

 上記により、デフォルトの25 25 25 25に戻ります。

関連ページ

・設定編「QoSの設定

 CatalystでQoSを設定する方法や確認方法について説明しています。

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