ip ospf cost
CiscoルータやCatalystのOSPF利用時に使うip ospf costコマンドについて、構文や使い方を設定例交えて説明しています。
説明
ip ospf costコマンドを使う事でOSPFのコストを設定する事が出来ます。
コストを設定する事で優先する通信経路を調整出来ます。
構文
ip ospf costコマンドの構文は以下の通りです。
ip ospf cost コスト
コストは1〜65535の範囲が使えます。
デフォルトのコストは100Mbps/帯域(小数点以下繰り上げ)で計算されます。帯域は1000BASE-Tのインターフェースであれば1000Mbpsです。このため、10BASE-Tではコスト10、100BASE-TXではコスト1ですが、1000BASE-Tでもデフォルトのコストは1になります。
設定例
gi0/1にコスト20を設定する例は以下の通りです。
Cisco(config)# interface gigabitethernet0/1 Cisco(config-if)# ip ospf cost 20 Cisco(config-if)#
CatalystでVLAN間ルーティングしており、VLAN30にコスト50を設定する例は以下の通りです。
Cisco(config)# interface vlan 30 Cisco(config-if)# ip ospf cost 50 Cisco(config-if)#
利用可能なモード
・インターフェースコンフィギュレーションモード
削除
設定を削除するコマンドは以下の通りです。
Cisco(config-if)# no ip ospf cost Cisco(config-if)#
上記でデフォルトのコストに戻ります。