monitor session source
Catalystのmonitor session sourceコマンドについて、構文や使い方を設定例交えて説明しています。
説明
monitor session sourceコマンドを使うと、ポートミラーリングのミラー元定義が出来ます。
ミラー先は、「monitor session destination」コマンドで設定する必要があります。
Ciscoでは、ポートミラーリングをSPANと呼びます。
構文
monitor session sourceコマンドの構文は、以下の通りです。
monitor session セッション番号 source { interface インターフェース | vlan 番号 } [ both | rx | tx ]
セッション番号は、monitor session destinationコマンドで設定するセッション番号と同じにすると、ミラー元とミラー先の組み合わせになります。セッション番号を変える事で、複数の組み合わせを持つ事も出来ます。使える番号は1〜6、1〜66等装置によって異なります。
インターフェースは、gigabitethernet0/1等です。イーサチャネルを指定する場合は、port-channel 1等も設定出来ます。VLANは、vlan 10等と指定します。
以下のように指定して、複数をミラー元とする事も可能です。
区切り | 説明 | 指定例 | 意味 |
---|---|---|---|
- | 連続した範囲 | gigabitethernet0/1 - 5 | gi0/1〜5の範囲 |
vlan 10 - 20 | vlan10〜20の範囲 | ||
, | 複数を指定 | gigabitethernet0/1 , gigabitethernet0/5 | gi0/1と0/5 |
vlan 10 , 20 | vlan10と20 |
bothは送受信両方、rxは受信、txは送信フレームを対象にします。デフォルトはbothです。
設定例
gigabitethernet0/1をミラー元にする設定例は、以下の通りです。
Cisco(config)# monitor session 1 source interface gigabitethernet0/1
以下ミラー先の設定と組み合わせると、gigabitethernet0/1からgigabitethernet0/22にフレームがコピーされます。
Cisco(config)# monitor session 1 destination interface gigabitethernet0/22
赤字部分のセッション番号を合わせる必要があります。
port-channel 1をミラー元とし、受信フレームだけ対象にする設定例は、以下の通りです。
Cisco(config)# monitor session 1 source interface port-channel 1 rx
VLAN10をミラー元にする設定例は、以下の通りです。
Cisco(config)# monitor session 1 source vlan 10
同じセッション番号で設定すると上書きではなく、追加の設定になります。つまり、ミラー元が追加されていきます。
利用可能なモード
・グローバルコンフィギュレーションモード
削除
設定を削除するコマンド例は、以下の通りです。
Cisco(config)# no monitor session 1 source interface gigabitethernet0/1
上記により、gigabitethernet0/1をミラー元とする設定が削除されます。
no monitor session 1でセッション1関連の設定を削除出来ます。又、no monitor session allで全てのSPAN定義を削除出来ます。