ip helper-address
CiscoルータやCatalystのip helper-addressコマンドについて、構文や使い方を設定例交えて説明しています。
説明
DHCPリレーエージェントは、パソコンからのDHCPパケットを異なるサブネットやネットワークに存在するDHCPサーバーに届ける機能です。
DHCPはブロードキャストですが、リレーするパケットはユニキャストに変換されてサーバーまで届けられます。
ip helper-addressコマンドでリレー先DHCPサーバーのIPアドレスを設定します。
構文
ip helper-addressコマンドの構文は以下の通りです。
ip helper-address IPアドレス
IPアドレスは、リレー先DHCPサーバーのIPアドレスです。
デフォルトではリレー先のIPアドレスは設定されていません。
設定例
gi0/1側にパソコンが接続されており、DHCPサーバーのIPアドレスが172.16.1.2の場合の設定例は以下の通りです。
Cisco(config)# interface gigabitethernet0/1 Cisco(config-if)# ip helper-address 172.16.1.2 Cisco(config-if)#
指定したインターフェースにDHCPパケットが届いた時だけ設定したIPアドレスのDHCPサーバーに転送されます。
CatalystでVLAN間ルーティングをしている場合は物理インターフェースではなくvlan 10等、VLANに対して設定します。
利用可能なモード
・インターフェースコンフィギュレーションモード
※物理インターフェースやVLANインターフェースに設定可能です。
削除
設定を削除するコマンドは以下の通りです。
Cisco(config-if)# no ip helper-address IPアドレス Cisco(config-if)#