reload

CiscoルータやCatalystのreloadコマンドについて、構文や使い方を実行例交えて説明しています。

説明

 reloadコマンドを使うと、CiscoルータやCatalystを再起動出来ます。

 再起動が必要な設定を行った場合や、IOSやIOS XEをアップデートした時等に使います。

 時間を指定して再起動する事も出来ます。

 尚、SUPが冗長化された機器で装置全体を再起動するためには、redundancy reload shelfコマンドを実行しなければいけない機種もあります。そのような機種でreloadコマンドを実行すると、アクティブ側のSUPだけ再起動されます。

構文

 reloadコマンドの構文は以下の通りです。

reload [ slot スタックメンバー番号 | at 時:分 [ 月 日 ] | in [時]:分 | cancel ]

 オプションを付けずに実行すると装置全体を再起動します。スタック構成の場合は、スタックを構成するスイッチ全てが再起動されます。

 スタック構成時にslotオプションを指定すると、指定したスイッチだけ再起動する事が出来ます。

 atを付けると再起動する月日や時間を指定出来ます。inは何時間何分後に再起動するかです。cancelはその取り消しです。

利用例

 reloadコマンドの利用例は以下の通りです。

Cisco# reload
System configuration has been modified. Save? [yes/no]: yes
Proceed with reload? [confirm] ←エンター

 赤字の部分でrunning-configをstartup-configに保存するか書かれているため、yes or noで入力します。

 緑色の部分は再起動して良いかの確認のため、そのままエンターキーを押します。

 スタック構成でメンバーの1台だけ再起動する場合の利用例は以下の通りです。

Cisco# reload slot 3
Proceed with reload? [confirm] ←エンター

 上記でスタックメンバー番号3番のスイッチだけ再起動されます。

 atオプションの利用例は以下の通りです。

Cisco# reload at 21:00
Reload scheduled for 21:00:00 JST Sun Jan 3 2016 (in 2 hours and 30 minutes) by console
Reload reason: Reload Command
Proceed with reload? [confirm] ←エンター

 その日の21:00に再起動されます。もし、21時を過ぎて指定すると次の日の21時に再起動されます。月日を指定する場合はreload at 21:00 Jan 3等になります。

 inオプションの利用例は以下の通りです。

Cisco# reload in 10
Reload scheduled for 21:00:00 JST Sun Jan 3 2016 (in 10 minutes) by console
Reload reason: Reload Command
Proceed with reload? [confirm] ←エンター

 上記で10分後に再起動します。1:30と指定すると1時間30分後という意味になります。

 設定した再起動を取り消す例は以下の通りです。

Cisco# reload cancel

利用可能なモード

・特権EXECモード

関連ページ

・設定編「起動・停止・再起動

 CiscoルータやCatalystの起動、停止、再起動方法について説明しています。

・設定編「スタックの設定

 Catalystでスタックを構成する時の留意点や設定、確認方法について説明しています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加