port-channel load-balance
Catalystのport-channel load-balanceコマンドについて、構文や使い方を設定例交えて説明しています。
説明
port-channel load-balanceコマンドはイーサチャネルの負荷分散方法を設定します。負荷分散を定義する事でフレーム毎にどの物理インターフェースを使うのかが決まります。

送信元、宛先、IPアドレス、Macアドレス等、様々な情報を元に負荷分散するように設定出来ます。
構文
port-channel load-balanceコマンドの構文は以下の通りです。
port-channel load-balance 負荷分散方法
負荷分散方法は以下が指定出来ます。
指定 | 意味 |
---|---|
src-mac | 送信元MACアドレス |
dst-mac | 宛先MACアドレス |
src-dst-mac | 宛先と送信元MACアドレスの組み合わせ |
src-ip | 送信元IPアドレス |
dst-ip | 宛先IPアドレス |
src-dst-ip | 宛先と送信元IPアドレスの組み合わせ |
src-port | 送信元ポート番号 |
dst-port | 宛先ポート番号 |
src-dst-port | 宛先と送信元ポート番号の組み合わせ |
ポート番号はCatalyst2960シリーズや3560シリーズ等のボックス型では指定出来ません。
又、デフォルトはボックス型の多くはsrc-macです。シャーシ型ではsrc-dst-ip等になっています。
設定例
宛先と送信元IPアドレスの組み合わせで負荷分散する時のport-channel load-balance設定例は以下の通りです。
Cisco(config)# port-channel load-balance src-dst-ip Cisco(config)#
上記でパケットの宛先IPアドレスと送信元IPアドレスの組み合わせで負荷分散するようになります。
ボックス型の負荷分散は通常、デフォルトがsrc-macのためレイヤー3スイッチとして利用する時は留意が必要です。詳細はトラブル対応の「リンクアグリゲーションが遅い」をご参照下さい。
利用可能なモード
・グローバルコンフィギュレーションモード
削除
設定を無効にするコマンドは以下の通りです。
Cisco(config)# no port-channel load-balance Cisco(config)#
上記によりデフォルトの設定に戻ります。
関連ページ
・設定編「リンクアグリゲーションの設定」
Catalystのイーサチャネルの設定について説明しています。イーサチャネルはCisco独自用語で一般用語ではリンクアグリゲーションと呼ばれています。