port-channel load-balance
Catalystのport-channel load-balanceコマンドについて、構文や使い方を設定例交えて説明しています。
説明
port-channel load-balanceコマンドは、イーサチャネルの負荷分散方法を設定します。負荷分散を定義することで、フレームごとにどの物理インターフェースを使うのかが決まります。
送信元、宛先、IPアドレス、MACアドレスなど、さまざまな情報を元に負荷分散するように設定できます。
構文
port-channel load-balanceコマンドの構文は、以下のとおりです。
port-channel load-balance 負荷分散方法
負荷分散方法は、以下が指定できます。
指定 | 意味 |
---|---|
src-mac | 送信元MACアドレス |
dst-mac | 宛先MACアドレス |
src-dst-mac | 宛先と送信元MACアドレスの組み合わせ |
src-ip | 送信元IPアドレス |
dst-ip | 宛先IPアドレス |
src-dst-ip | 宛先と送信元IPアドレスの組み合わせ |
src-port | 送信元ポート番号 |
dst-port | 宛先ポート番号 |
src-dst-port | 宛先と送信元ポート番号の組み合わせ |
src-mixed-ip-port | 送信元IPアドレスとポート番号の組み合わせ |
dst-mixed-ip-port | 宛先IPアドレスとポート番号の組み合わせ |
src-dst-mixed-ip-port | 宛先と送信元IPアドレスとポート番号の組み合わせ |
機種によって設定できるパラメタが異なります。
デフォルトは、ボックス型の多くはsrc-macです。シャーシ型ではsrc-dst-mixed-ip-portなどになっています。
設定例
宛先と送信元IPアドレスの組み合わせで負荷分散する時のport-channel load-balance設定例は、以下のとおりです。
Cisco(config)# port-channel load-balance src-dst-ip Cisco(config)#
上記により、パケットの宛先IPアドレスと送信元IPアドレスの組み合わせで負荷分散するようになります。
ボックス型の負荷分散は通常、デフォルトがsrc-macのためレイヤー3スイッチとして利用する時は留意が必要です。詳細は、トラブル対応のリンクアグリゲーションが遅いをご参照ください。
設定可能なモード
- グローバルコンフィギュレーションモード
削除
設定を無効にするコマンドは、以下のとおりです。
Cisco(config)# no port-channel load-balance Cisco(config)#
上記により、デフォルトの設定に戻ります。
関連ページ
- 設定編「リンクアグリゲーションの設定」
- Catalystのイーサチャネルの設定について説明しています。イーサチャネルはCisco独自用語で、一般用語ではリンクアグリゲーションと呼ばれています。