spanning-tree vlan
Catalystのspanning-tree vlanコマンドについて、構文や使い方を設定例交えて説明しています。
説明
Catalystのspanning-tree vlanコマンドにより、スパニングツリープロトコルを利用するVLANを指定できます。
デフォルトでは、すべてのVLANがスパニングツリーを利用します。このため、通常はnoを付けてスパニングツリープロトコルを利用しないVLANを定義するために使います。
構文
spanning-tree vlanコマンドの構文は、以下のとおりです。
spanning-tree vlan "VLAN-ID"
VLAN-IDは1,5、1-10と記述すると、それぞれ1と5、1〜10と複数指定になります。
設定例
spanning-tree vlanコマンドの利用例は、以下のとおりです。
Cisco(config)# spanning-tree vlan 10-20 Cisco(config)#
VLAN10〜20がスパニングツリープロトコルに組み込まれます。
デフォルトではすべてのVLANがスパニングツリーに組み込まれているため、noを付けてスパニングツリーから外しており、再度組み込む際に上記の設定を行います。
設定可能なモード
- グローバルコンフィギュレーションモード
削除
設定を無効にするコマンドは、以下のとおりです。
Cisco(config)# no spanning-tree vlan "VLAN-ID" Cisco(config)#
上記により、指定したVLANだけスパニングツリープロトコルを利用しなくなります。
スパニングツリーから外したVLANでループが発生すると、ブロードキャストストームになる可能性があるため留意が必要です。
関連ページ
- 設定編「スパニングツリーの設定」
- CatalystのPVST+、Rapid PVST+、MSTPの設定方法について説明しています。