name(MSTP)
CatalystのMSTコンフィギュレーションモードで使うnameコマンドについて、構文や使い方を設定例交えて説明しています。
説明
MSTPは、リージョンごとに構成されます。
nameコマンドでリージョン名を設定可能で、同じリージョンに属するLANスイッチではインスタンス番号、リージョン名、リビジョン番号の設定を統一する必要があります。
異なるリージョン間を接続した場合、各リージョンは1つのLANスイッチのように動作し、リージョン間でスパニングツリーが動作します。
リージョン内でVLANごとにスパニングツリーを構成したい場合は、インスタンスを分けます。
構文
nameコマンドの構文は、以下のとおりです。
name リージョン名
リージョン名は最大 32 文字で、大文字と小文字が区別されます。
リージョン名が一致していないと同じリージョンに組み込まれないため、通常はMSTPを構成するLANスイッチではすべて同じリージョン名にします。
設定例
nameコマンドは、MSTコンフィギュレーションモードに移行して使います。設定例は以下のとおりです。
Cisco(config)# spanning-tree mst configuration Cisco(config-mst)# name mst1 Cisco(config-mst)#
上記ではリージョン名をmst1にしています。
リージョン名を同じmst1にしたLANスイッチ間でBPDUのやりとりを行い、ルートブリッジ、ブロッキングなどが決まります。
リージョンが異なると、異なるルートブリッジやブロッキングを構成します。
設定可能なモード
- MSTコンフィギュレーションモード
削除
設定を削除するコマンドは、以下のとおりです。
Cisco(config-mst)# no name Cisco(config-mst)#
上記により、リージョン名の設定が削除されます。
関連ページ
- 設定編「スパニングツリーの設定」
- CatalystのPVST+、Rapid PVST+、MSTPの設定方法について説明しています。