spanning-tree guard
Catalystのspanning-tree guardコマンドについて、構文や使い方を設定例交えて説明しています。
説明
スパニングツリープロトコルでは、優先度が高いLANスイッチがルートブリッジになりますが、予想外のLANスイッチがルートブリッジになると困ります。
spanning-tree guardを設定すると、ルートブリッジになる優先度の高いBPDUを受信した場合、BPDUを受信したインターフェースをroot-inconsistentというステータスにして、通信できない状態にします。これを、ルートガードと呼びます。
ルートガードによって、接続先のLANスイッチがルートブリッジになることを防げます。また、接続先のLANスイッチで優先度を低く設定し直すと、ルートガードを設定したインターフェースは通常のステータスに戻ります。
ルートガードは、PVST+、Rapid PVST+、MSTPで利用できます。
構文
spanning-tree guardコマンドの構文は、以下のとおりです。
spanning-tree guard root
spanning-tree guardコマンドを利用すると、優先度が高いBPDUを送信してきたLANスイッチがルートブリッジになることを防げます。
設定例
gi0/1のインターフェースでルートガードを有効にする定義は、以下のとおりです。
Cisco(config)# interface gigabitethernet0/1 Cisco(config-if)# spanning-tree guard root Cisco(config-if)#
これで、gi0/1の接続先LANスイッチがルートブリッジになることを防げます。
設定可能なモード
- インターフェースコンフィギュレーションモード
削除
インターフェースで指定したルートガードの設定を削除するコマンドは、以下のとおりです。
Cisco(config-if)# no spanning-tree guard Cisco(config-if)#
関連ページ
- 設定編「スパニングツリーの設定」
- CatalystのPVST+、Rapid PVST+、MSTPの設定方法について説明しています。