spanning-tree vlan priority
Catalystのspanning-tree vlan priorityコマンドについて、構文や使い方を設定例交えて説明しています。
説明
LANスイッチは、ブリッジプライオリティ(優先度)を基にスパニングツリーのルートブジッリを決めています。
spanning-tree vlan priorityコマンドにより、Catalystにブリッジプライオリティを設定することができます。
spanning-tree vlan priorityコマンドはPVST+、またはRapid PVST+の時に使い、MSTPではspanning-tree mst priorityコマンドを使います。
構文
spanning-tree vlan priorityコマンドの構文は、以下のとおりです。
spanning-tree vlan "VLAN-ID" priority プライオリティ
VLAN-IDは1,5、1-10と記述すると、それぞれ1と5、1〜10と複数指定になります。
プライオリティで設定できる値の例は4096、8192、12288、16384、20480、24576、28672、32768、36864、40960、45056、49152、53248、57344、61440などです。
デフォルトは32,768で、数字が小さい方が優先度が高くなり、ルートブリッジになります。
設定例
VLAN1〜4094でプライオリティを4096にする定義は、以下のとおりです。
Cisco(config)# spanning-tree vlan 1-4094 priority 4096 Cisco(config)#
周囲のLANスイッチがデフォルトやプライオリティの数字が4096より大きい場合、上記を設定したLANスイッチがルートブリッジになります。
VLANごとに異なるブリッジプライオリティを指定することも可能です。
なお、ルートブリッジにしたいだけならspanning-tree vlan rootコマンドも使えます。シスコシステムズ社では、こちらを推奨しています。
設定可能なモード
- グローバルコンフィギュレーションモード
削除
設定を無効にするコマンドは、以下のとおりです。
Cisco(config)# no spanning-tree vlan "VLAN-ID" priority Cisco(config)#
上記により、指定したVLANだけデフォルトに戻ります。
関連ページ
- 設定編「スパニングツリーの設定」
- CatalystのPVST+、Rapid PVST+、MSTPの設定方法について説明しています。