switchport backup interface
Catalystのswitchport backup interfaceコマンドについて、構文や使い方を設定例交えて説明しています。
説明
Flex Linkは、Backupとなるインターフェースを定義して、Active側のインターフェースが障害などでダウンした際、Backup側に切り替えることで通信を回復させる機能です。

switchport backup interfaceコマンドにより、Flex Linkを定義できます。
構文
switchport backup interfaceコマンドの構文は、以下のとおりです。
switchport backup interface インターフェース [ preemption mode { forced | bandwidth | off } ]
インターフェースには物理インターフェースやポートチャネルを指定し、指定したインターフェースがBackupになります。また、スタックをまたがってFlex Linkを構成することもできます。
デフォルトでは、Flex Linkは定義されていません。
preemption modeは、切り戻しの設定です。preemption modeを付けないでBackupインターフェースを設定した後に設定します。forcedを指定すると、元々通信を行っていたインターフェースが復旧した際に切り戻しを行い、再度通信を受け持ちます。

bandwidthを指定すると、帯域幅が大きいインターフェースが常に通信を転送するようになります。
デフォルトはoffで、元々通信を行っていたインターフェースが復旧しても切り戻しを行わないため、Standbyになったままです。

設定例
gi0/23のインターフェースでgi0/24をバックアップに設定する定義は、以下のとおりです。
Cisco(config)# interface gigabitethernet0/23 Cisco(config-if)# switchport backup interface gigabitethernet0/24 Cisco(config-if)#
上記によりgi0/23がActiveインターフェース、gi0/24がBackupインターフェースとして動作します。
このままではgi0/23がダウンしてgi0/24で通信するようになった後、gi0/23が復旧してもgi0/24側で通信を継続し、gi0/23側はStandbyのままです。正常時は常にgi0/23が通信するインターフェースとなるよう切り戻しを行いたい場合、以下の設定を追加します。
Cisco(config-if)# switchport backup interface gigabitethernet0/24 preemption mode forced Cisco(config-if)#
設定可能なモード
- インターフェースコンフィギュレーションモード
※物理インターフェースやポートチャネルに設定可能です。
削除
設定を削除するコマンドは、以下の通りです。
Cisco(config-if)# no switchport backup interface インターフェース [ preemption mode ] Cisco(config-if)#
関連ページ
- 設定編「Flex Linkの設定」
- CatalystのFlex Link関連の設定について説明しています。switchport backup interfaceコマンドだけでなく、MACアドレステーブル移動更新機能の設定についても説明しています。