show mls qos interface

Catalystのshow mls qos interfaceコマンドについて、構文や表示された結果の見方を表示例交えて説明しています。

説明

 show mls qos interfaceコマンドにより、インターフェースでのQoS設定情報や統計情報を参照出来ます。

構文

 show mls qos interfaceコマンドの構文は、以下の通りです。

show mls qos interface [ インターフェース ] [ buffers | queueing | statistics ]

 インターフェースは、gigabitethernet0/1等と指定します。他のオプションを付けない場合、信頼するラベル等の情報が表示されます。

 buffersオプションを付けると、各キューで確保するバッファ(フレーム保存量)の割合が表示されます。

 queueingオプションを付けると、各キューに設定した重み(優先度)等が表示されます。

 statisticsオプションを付けると、どのような値のCoSやDSCPを送受信したか統計情報を表示出来ます。

表示例

 show mls qos interfaceの表示例は、以下の通りです

Cisco# show mls qos interface gigabitethernet0/1
GigabitEthernet0/1
trust state: trust dscp
trust mode: trust dscp
trust enabled flag: ena
COS override: dis
default COS: 0
DSCP Mutation Map: Default DSCP Mutation Map
Trust device: none
qos mode: port-based

 上記では、DSCPを信頼しており、COSの上書きは無効、デフォルトのCoSは設定されていない事が分かります。

 buffersオプションを付けた時の表示例は、以下の通りです。

Cisco# show mls qos interface gigabitethernet0/1 buffers
GigabitEthernet0/1
The port is mapped to qset : 1
The allocations between the queues are : 25 25 25 25

 各キューにバッファが25%ずつ均等に割り当てられている事が分かります。又、キューセット(qset)は1が使われています。キューセットは、キューに対する設定のパターンです。例えば、2つのパターンを設定しておいて、使いたいパターンをインターフェースに割り当てる事が出来ます。

 queueingオプションを付けた時の表示例は、以下の通りです。

Cisco# show mls qos interface gigabitethernet0/1 queueing
GigabitEthernet0/1
Egress Priority Queue : disabled
Shaped queue weights (absolute) :  25 0 0 0
Shared queue weights  :  25 25 25 25
The port bandwidth limit : 100  (Operational Bandwidth:100.0)
The port is mapped to qset : 1

 絶対優先は使われておらず、シェーピングモードはキュー1に25で設定されている事が分かります。つまり、キュー1ではインターフェース帯域幅の1/25は確保され、それを超える事はありません。

 共有モードは、各キューに25で均等に割り当てられている事も分かります。このため、各キューは均等に帯域を使えますし、他のキューが使われていない時はより多くの帯域が使えます。

 又、インターフェースに対してシェーピングは行われておらず(値が100%)、キューセットは1が使われている事が分かります。

 statisticsオプションを付けた時の表示例は、以下の通りです。

Cisco# show mls qos interface gigabitethernet0/1 statistics
dscp: incoming
-------------------------------
0 - 4 : 10 0 0 0 20
・・・
60 - 64 : 0 0 0 0
dscp: outgoing
-------------------------------
0 - 4 : 20 0 0 0 0
・・・
60 - 64 : 0 0 0 0
cos: incoming
-------------------------------
0 - 4 : 30 0 0 0 0
5 - 9 : 0 0 0
cos: outgoing
-------------------------------
0 - 4 : 20 0 0 0 0
5 - 9 : 10 0 0

 例えば、一番上の0 - 4はその右にDSCP0、1、2、3、4で受信したパケットの数を示しており、DSCP0を10パケット、DSCP4を20パケット受信した事を示しています。incomingが受信、outgoingが送信です。

利用可能なモード

・特権EXECモード

関連ページ

・設定編「QoSの設定

 CatalystでQoSを設定する方法や確認方法について説明しています。

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