ip rip version

CiscoルータやCatalystのip rip versionコマンドについて、構文や使い方を設定例交えて説明しています。

説明

 ip rip versionコマンドにより、インターフェース単位に利用するRIPのバージョンを指定出来ます。

ip rip versionコマンドの説明

 装置全体でバージョンを指定する場合は、ルータコンフィギュレーションモードで「version」コマンドを使います。

構文

 ip rip versionコマンドの構文は以下の通りです。

ip rip { send | receive } version バージョン

 インターフェースコンフィギュレーションモードに移行して上記コマンドを設定すると、指定したバージョンのみ送信、又は受信します。sendが送信、receiveが受信の設定です。

 バージョンは1、又は2と指定するとRIPv1、RIPv2が有効になりますが、1 2と指定すると両方が有効になります。

 versionコマンドで装置全体のバージョンを指定していない場合、デフォルトではバージョン1で送信し、バージョン1、2共に受信します。

設定例

 gi0/1でRIPのバージョン2を使う設定は以下の通りです。

Cisco(config)# interface gigabitethernet0/1
Cisco(config-if)# ip rip send version 2
Cisco(config-if)# ip rip receive version 2
Cisco(config-if)#

 CatalystでVLAN間ルーティングしている場合にVLAN20でRIPのバージョン2を使う設定は以下の通りです。

Cisco(config)# interface vlan 20
Cisco(config-if)# ip rip send version 2
Cisco(config-if)# ip rip receive version 2
Cisco(config-if)#

利用可能なモード

・インターフェースコンフィギュレーションモード

削除

 設定を削除するコマンドは以下の通りです。

Cisco(config-if)# no ip rip { send | receive } version
Cisco(config-if)#

 上記で送信、又は受信がデフォルトのバージョンに戻ります。versionコマンドで装置全体のバージョンを指定している場合は、指定したバージョンでRIPが送受信されます。

関連ページ

・設定編「RIPの設定

 CatalystでRIPを有効にする設定やホップ数の調整、経路のフィルタリングや再配布、アドレス集約等の設定について説明しています。

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