network(RIP)

CiscoルータやCatalystでRIP利用時に使うnetworkコマンドについて、構文や使い方を設定例交えて説明しています。

説明

 router ripコマンドでルータコンフィギュレーションモードに移行した後、networkコマンドを使ってRIPを利用するネットワークを指定出来ます。

networkコマンドの説明

 networkコマンドで指定したネットワークアドレスに含まれるIPアドレスを設定したインターフェースでRIPの送受信が行われます。

 RIPを動作させるためにはIPv4ルーティングが有効になっており、インターフェースにIPアドレス等が設定されている必要があります。

構文

 networkコマンドの構文は以下の通りです。

network ネットワークアドレス

 コマンドを複数定義してネットワークアドレスを複数設定出来ます。

 デフォルトではネットワークアドレスは設定されていません。

設定例

 networkコマンドの設定例は以下の通りです。

Cisco(config)# router rip
Cisco(config-router)# network 172.16.0.0
Cisco(config-router)#

 上記設定でインターフェースに172.16.1.1等、172.16.0.0のネットワークアドレスに属するIPアドレスが設定されているとRIPの送受信を行います。

 Catalystでは一般にVLANにIPアドレスが設定され、物理インターフェースにVLANが割り当てられています。例えば、VLAN10でRIPが有効になるとVLAN10が割り当てられた物理インターフェース全てでRIPの送受信が行われます。

networkコマンドのCatalystでの動作

 Ciscoルータ等、物理インターフェースにIPアドレスが設定された場合は、該当の物理インターフェースでRIPの送受信が行われます。

networkコマンドのCiscoルータでの動作

 172.18.0.0等、他のネットワークでも動作させたい場合は複数指定出来ます。

利用可能なモード

・ルータコンフィギュレーションモード

削除

 設定を削除するコマンドは以下の通りです。

Cisco(config-router)# no network ネットワークアドレス
Cisco(config-router)#

 指定したネットワークアドレスに属するIPアドレスを持つインターフェースだけRIPが停止します。

関連ページ

・設定編「RIPの設定

 CatalystでRIPを有効にする設定やホップ数の調整、経路のフィルタリングや再配布、アドレス集約等の設定について説明しています。

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