show mls qos maps

Catalystのshow mls qos mapsコマンドについて、構文や表示された結果の見方を表示例交えて説明しています。

説明

 show mls qos mapsコマンドにより、CoSからDSCP等への変換マップを表示出来ます。又、CoSやDSCPの値によってどのキューが使われて、どの閾値(閾値1や閾値2)で破棄されるのか等の情報も表示出来ます。

 閾値は、キューセットに設定されて、インターフェースに割り当てられます。例えば、優先度が低いフレームは40%(閾値1)、中程度の優先度は80%で破棄し始める(閾値2)等の設定が行えます。

 この40%等の閾値1に設定された値は、show mls qos queue-setコマンドで確認出来ます。

構文

 show mls qos mapsコマンドの構文は以下の通りです。

show mls qos maps  [ cos-dscp | dscp-cos | ip-prec-dscp | cos-input-q | cos-output-q | dscp-input-q | dscp-output-q | dscp-mutation 名前 | dscp-output-q | policed-dscp ]

 cos-dscp、dscp-cos、ip-prec-dscpは、変換マップの表示です。

 inputやoutputは、CoSやDSCPの値によってどのキューに溜められ、どの閾値で破棄されるのか表示出来ます。

 mutationは、DSCPからDSCPへの書き換え変換マップです。この変換マップを作成した名前で指定します。

 policed-dscpは、ポリシング(通信量が多い等)によりマークダウンする時の変換マップを表示します。

表示例

 show mls qos maps cos-dscoの表示例は、以下の通りです。

Cisco# show mls qos maps cos-dscp
Cos-dscp map:
cos :  0  1  2  3  4  5  6  7
--------------------------------
dscp:  0  8 16 24 32 40 48 56

 上記では、CoS5で受信した場合は赤字部分のDSCP40に変換される事が分かります。

 show mls qos maps dscp-cosの表示例は、以下の通りです。

Cisco# show mls qos maps dscp-cos
Dscp-cos map:
d1 :d2 0  1  2  3  4  5  6  7  8  9
---------------------------------------
 0 :  00 00 00 00 00 00 00 00 01 01
 1 :  01 01 01 01 01 01 02 02 02 02
 2 :  02 02 02 02 03 03 03 03 03 03
 3 :  03 03 04 04 04 04 04 04 04 04
 4 :  05 05 05 05 05 05 05 05 06 06
 5 :  06 06 06 06 06 06 07 07 07 07
 6 :  07 07 07 07

 d1がDSCP値の1桁目、d2が2桁目を示します。このため、DSCP43で受信した場合は赤字部分が該当し、CoS5に変換される事が分かります。

 show mls qos maps cos-output-qの表示例は、以下の通りです。

Cisco# show mls qos maps cos-output-q
Cos-outputq-threshold map:
cos            :  0   1   2   3   4   5   6   7
------------------------------------
queue-threshold: 2-1 2-1 3-1 3-1 4-1 1-1 4-1 4-1

 上記では、CoS5で受信した場合は赤字部分が該当し、キュー1に割り当てられ、閾値1で破棄が始まる事が分かります。

利用可能なモード

・特権EXECモード

関連ページ

・設定編「QoSの設定

 CatalystでQoSを設定する方法や確認方法について説明しています。

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