default-information originate
CiscoルータやCatalystのdefault-information originateコマンドについて、構文や使い方を設定例交えて説明しています。
説明
default-information originateコマンドを使うと、OSPFでデフォルトルートを再配布出来ます。
RIPに再配布する時はdefault-information originateコマンドを使わなくても、redistributeコマンドを設定するとスタティックルートで設定したデフォルトルートが含まれて再配布されます。
RIPでは、ルーティングテーブルにデフォルトルートがない場合でもデフォルトルートを流したい場合、default-information originateコマンドを使います。
構文
default-information originateコマンドの構文は以下の通りです。
default-information originate [ always ]
OSPFではalwaysを付けるとデフォルトルートがない場合でもデフォルトルートが配布されます。
RIPではalwaysなしでコマンドを実行すると、デフォルトルートがない場合でもデフォルトルートが配布されます。
デフォルトではdefault-information originateは設定されていません。
設定例
OSPFでデフォルトルートがある場合に再配布する設定例は以下の通りです。
Cisco(config)# router ospf 1 Cisco(config-router)# default-information originate Cisco(config-router)#
OSPFでデフォルトルートがない場合でもデフォルトルートを配布したい場合の設定例は以下の通りです。
Cisco(config)# router ospf 1 Cisco(config-router)# default-information originate always Cisco(config-router)#
RIPでデフォルトルートがない場合でもデフォルトルートを配布したい場合の設定例は以下の通りです。
Cisco(config)# router rip Cisco(config-router)# default-information originate Cisco(config-router)#
利用可能なモード
・ルータコンフィギュレーションモード
削除
設定を削除するコマンドは以下の通りです。
Cisco(config-router)# no default-information originate [ always ] Cisco(config-router)#
関連ページ
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