area range

CiscoルータやCatalystでOSPF利用時に使うarea rangeコマンドについて、構文や使い方を設定例交えて説明しています。

説明

 area rangeコマンドはABRで使い、OSPFにおけるエリア間の経路送信時にルート集約するよう設定出来ます。

OSPFのABRによるアドレス集約の説明

 ルート集約する事で複数のサブネットがあった場合でも他のエリアには集約されたアドレスだけルーティングテーブルに反映されるようになり、経路を単純に出来ます。

構文

 area rangeコマンドの構文は以下の通りです。

area エリアID range アドレス マスク

 エリアIDは集約するアドレスが属するエリアを指定します。

 アドレスとマスクは集約するサブネットが全て含まれるように設定します。

 設定は複数可能です。

 デフォルトではルート集約は設定されていません。

設定例

 エリア0のサブネット番号172.16.32.0/24〜172.16.63.0/24までを172.16.32.0/19に集約して他のエリアに送信する場合の設定例は以下の通りです。

Cisco(config-router)# area 0 range 172.16.32.0 255.255.224.0
Cisco(config-router)#

 172.16.32.0/19はサブネットの計算と同じで172.16.32.0〜172.16.63.255までを含みます。このため、172.16.32.0/24〜172.16.63.0/24の経路全てが含まれる集約されたアドレスになります。

利用可能なモード

・ルータコンフィギュレーションモード

削除

 設定を削除するコマンドは以下の通りです。

Cisco(config-router)# no area エリアID range アドレス マスク
Cisco(config-router)#

 指定した集約の設定だけ削除されます。

関連ページ

・設定編「OSPFの設定

 CatalystでOSPFを有効にする設定やコストの調整、経路の再配布、アドレス集約等の設定について説明しています。

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