DHCPリレーエージェントの設定 - Catalyst

CatalystでDHCPリレーエージェントを設定するコマンドの使い方について説明したページです。DHCPリレーエージェントの動作や意味については「DHCPリレーエージェント」をご参照下さい。

DHCPリレーエージェントの設定

 以下のようにパソコンがVLAN10、DHCPサーバーがVLAN20に属している場合を例に説明します。

DHCPリレーエージェントの設定1

 既にユニキャストルーティングの設定がされている前提で、VLAN10からDHCPサーバーへリレーエージェントの設定をするためには以下を追加します。

【DHCPリレーエージェントの設定】
Switch# configure terminal
Switch(config)# interface vlan 10
Switch(config-if)# ip helper-address 172.16.1.2
Switch(config-if)# exit

 上記の設定によりパソコンからのDHCPのブロードキャストがユニキャストでDHCPサーバーにリレーされるようになります。

 VLANが複数ある場合は全てのVLANに対して設定が必要です。

 設定後は実際にIPアドレスが取得出来るか確認します。

スイッチが複数ある場合

 以下のようにスイッチが複数ある場合、スイッチAのVLAN10にだけip helper-addressコマンドの設定が必要です。

DHCPリレーエージェントの設定2

 スイッチAを経由した後はユニキャストになっているため、通常のルーティングでDHCPサーバーまで通信出来ます。

 但し、スイッチBにもDHCPを使うパソコンが接続される場合にはスイッチBにも設定が必要で、DHCPを利用するパソコンが接続される各スイッチで設定が必要です。

 又、設定はルーティングしているスイッチに行う必要があります。例えばスイッチAとDはエッジスイッチでルーティングしておらず、スイッチBとCがコアスイッチでルーティングしている場合はスイッチBとCで設定を行う必要があります。スイッチBの設定は例えば以下のようになります。

【コアスイッチでのDHCPリレーエージェント設定例】
Switch# configure terminal
Switch(config)# interface vlan 10
Switch(config-if)# ip address 172.16.2.1 255.255.255.0
Switch(config-if)# ip helper-address 172.16.1.2
Switch(config-if)# no shutdown
Switch(config-if)# exit
Switch(config)# interface range gigabitethernet1/0/1 - 3
Switch(config-if-range)# switchport
Switch(config-if-range)# switchport trunk encapsulation dit1q
Switch(config-if-range)# switchport mode trunk
Switch(config-if-range)# no shutdown
Switch(config-if-range)# exit

 上記はトランクポートの例ですが、アクセスポートでも同様です。

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