auto-summary

CiscoルータやCatalystのauto-summaryコマンドについて、構文や使い方を設定例交えて説明しています。

説明

 auto-summaryコマンドを使うと、異なるネットワークアドレスを持つインターフェースにRIPを送信する時、サブネット単位ではなくネットワークアドレスに集約して送信する事が出来ます。

RIPによるアドレス集約の説明

構文

 auto-summaryコマンドの構文は以下の通りです。

auto-summary

 上記を設定するとアドレスを集約します。デフォルトは有効です。

設定例

 アドレスの集約を停止した後、再度有効にする設定は以下の通りです

Cisco(config)# router rip
Cisco(config-router)# auto-summary
Cisco(config-router)#

利用可能なモード

・ルータコンフィギュレーションモード

無効化

 アドレスの集約をせず、サブネット単位で送信したい場合は以下で無効化出来ます。

Cisco(config-router)# no auto-summary
Cisco(config-router)#

 RIPv2ではアドレスだけでなくマスクも含めてRIPとして送信するため、受信側は異なるネットワークアドレスであってもサブネットを判断してルーティングテーブルに反映する事が出来ます。RIPv1ではアドレス集約しないように出来ません。

 アドレスは集約した方が分かり易く、ルータ負荷も少ないためお奨めですが、サブネット分断がある場合は無効の検討も必要です。詳細はトラブル対応編の「ルーティングテーブル反映不可」をご参照下さい。

関連ページ

・設定編「RIPの設定

 CatalystでRIPを有効にする設定やホップ数の調整、経路のフィルタリングや再配布、アドレス集約等の設定について説明しています。

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