ip access-group

CiscoルータやCatalystのip access-groupコマンドについて、構文や使い方を設定例交えて説明しています。

説明

 ip access-groupコマンドを使うと、インターフェースにパケットフィルタリングを適用出来ます。

フィルタリングの説明

 パケットフィルタリングの内容自体は、access-listやip access-listコマンドを利用して定義します。

構文

 ip access-groupコマンドの構文は以下の通りです。

ip access-group { 番号 | 名前 } { in | out }

 番号や名前は、acces-listコマンドやip acces-listコマンドで作成したものを指定します。

 inは受信時、outは送信時にパケットフィルタリングが適用される事を示します。

設定例

 CatalystでVLAN間ルーティングしている場合の設定例は以下の通りです。

Cisco(config)# interface vlan 10
Cisco(config-if)# ip access-group 1 in
Cisco(config 0f)#

 上記により、VLAN10で受信したパケットに対し、アクセスリスト1番で定義された内容のパケットフィルタリングが適用されます。アクセスリストは名前で指定する事も出来ます。又、inではなくoutを指定する事も出来ます。

 Ciscoルータで物理インターフェースにIPアドレスを設定し、ルーティングしている場合の設定例は以下の通りです。

Cisco(config)# interface gigabitethernet0/0
Cisco(config-if)# ip access-group test out
Cisco(config-if)#

 上記により、gigabitethernet0/0から送信するパケットに対し、名前付きアクセスリストtestで定義された内容のフィリタリングが適用されます。アクセスリストは番号で指定する事も出来ます。又、outではなくinを指定する事も出来ます。

利用可能なモード

・インターフェースコンフィギュレーションモード

 ※物理インターフェースやVLANインターフェース等で設定可能です。

削除

 設定を削除するコマンドは以下の通りです。

Cisco(config)# no ip access-group { 番号 | 名前 } { in | out }
Cisco(config)#

関連ページ

・設定編「パケットフィルタリングの設定

 Catalystでパケットフィルタリングを設定する方法や確認方法について説明しています。

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