spanning-tree mst cost

Catalystのspanning-tree mst costコマンドについて、構文や使い方を設定例交えて説明しています。

説明

LANスイッチでMSTPによりブロッキングにしたいインターフェースを調整する際は、パスコストを利用することができます。

spanning-tree mst costコマンドにより、Catalystにパスコストを設定することができます。

MSTPパスコストの説明

設定は、インスタンス単位で行えるため、インスタンスごとにパスコストを変えてブロッキングするインターフェースを変えることもできます。

構文

spanning-tree mst costコマンドの構文は、以下のとおりです。

spanning-tree mst インスタンス番号 cost コスト

インスタンス番号は、MSTコンフィギュレーションモードで設定するinstanceコマンドで指定した番号で1〜4094までの範囲です。

パスコストは、1〜200,000,000の間で指定できます。

MSTPではロングパスコストが使われ、デフォルトのパスコストは以下になります。

【ロングパスコストのデフォルト】
速度 コスト
10Mbps 2,000,000
100Mbps 200,000
1Gbps 20,000
10Gbps 2,000

設定例

gi0/1のインターフェースでインスタンス1のパスコストを30000にする定義は、以下のとおりです。

Cisco(config)# interface gigabitethernet0/1
Cisco(config-if)# spanning-tree mst 1 cost 30000
Cisco(config-if)#

複数のインスタンスに対して、異なるパスコストを設定することができます。

設定可能なモード

  • インターフェースコンフィギュレーションモード

削除

設定を無効にするコマンドは、以下のとおりです。

Cisco(config-if)# no spanning-tree mst インスタンス番号 cost
Cisco(config-if)#

上記により、指定したインスタンスがデフォルトのパスコストに戻ります。

関連ページ

設定編「スパニングツリーの設定
CatalystのPVST+、Rapid PVST+、MSTPの設定方法について説明しています。