auto-cost reference-bandwidth

CiscoルータやCatalystでOSPF利用時に使うauto-cost reference-bandwidthコマンドについて、構文や使い方を設定例交えて説明しています。

説明

 OSPFのコストはインターフェースから自動で計算されます。

 デフォルトでは100Mbps/帯域(小数点以下繰り上げ)で計算されます。帯域は1000BASE-Tのインターフェースであれば1000Mbpsです。このため、10BASE-Tではコスト10、100BASE-TXではコスト1ですが、1000BASE-Tでもデフォルトのコストは1になります。

 赤字で示した100Mbpsが基準となる帯域ですが、auto-cost reference-bandwidthコマンドにより基準を変更する事が出来ます。

 基準となる帯域を変更する事でインターフェース単位にコストを設定しなくても、一括で帯域が小さいインターフェースのコストを大きく出来ます。

auto-cost reference-bandwidthコマンドの説明

構文

 auto-cost reference-bandwidthコマンドの構文は以下の通りです。

auto-cost reference-bandwidth 基準

 基準は1〜4294967までの範囲が使えます。デフォルトは100です。

設定例

 基準となる帯域を10,000にする設定は以下の通りです。

Cisco(config)# auto-cost reference-bandwidth 10000
Cisco(config)#

 上記設定で10BASE-Tはコスト1000、100BASE-TXはコスト100、1000BASE-Tはコスト10になります。

利用可能なモード

・グローバルコンフィギュレーションモード

削除

 設定を削除するコマンドは以下の通りです。

Cisco(config)# no auto-cost reference-bandwidth
Cisco(config)#

 上記でデフォルトの計算式に戻ります。

関連ページ

・設定編「OSPFの設定

 CatalystでOSPFを有効にする設定やコストの調整、経路の再配布、アドレス集約等の設定について説明しています。

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