ルーティングテーブル反映不可

ルーティングテーブル反映不可の場合に考えられるトラブルについて説明します。

現象

 172.16.1.0と172.16.2.0でサブネットマスクが255.255.255.0のサブネットがあり、192.168.1.0のネットワークに接続されたパソコンから通信しようとすると片方しか通信出来ない。

ルーティングテーブル反映不可1

 パソコン、ルーター、サーバーは全て正常に動作しており、ルーター間はRIPv1を使っているとします。

切り分け方法

 ルーターCのルーティングテーブルを確認し、172.16.0.0宛てのゲートウェイがルーターDになっている事を確認します。

原因

 172.16.0.0のネットワークが192.168.1.0のネットワークによって分断されています。

ルーティングテーブル反映不可2

 応用編の「RIP」で示した通りRIPv1ではアドレスの集約が行われます。このため、ルーターCではルーターBからもルーターDからもサブネットではなくネットワークアドレスである172.16.0.0の経路を受信します。

 応用編の「経路の優先順位」で示した通り、ルーターCがルーティングテーブルに反映するのはデフォルトの状態ではホップ数が少ないルーターDの経路になります。

【ルーターCで受信する経路と反映する経路】
送信元 経路 ゲートウェイ ホップ数 反映
ルーターB 172.16.0.0 192.168.1.1 2 ×
ルーターD 172.16.0.0 192.168.1.65 1

対処

 ルーター間でRIPv2やOSPFを使うようにしてアドレス集約を無効にします。アドレス集約しない場合はルーターBからは172.16.1.0、ルーターCからは172.16.2.0の経路情報が送られてきます。

【ルーターCで受信する経路と反映する経路(RIPv2の例)】
送信元 経路 マスク ゲートウェイ ホップ数 反映
ルーターB 172.16.1.0 255.255.255.0 192.168.1.1 2
ルーターD 172.16.2.0 255.255.255.0 192.168.1.65 1

 又、サーバーAへの経路をスタティックルートとして宛先172.16.1.0、ゲートウェイ192.168.1.1とする事でも対処可能です。

【ルーターCで受信する経路と反映する経路(スタティックの例)】
送信元 経路 マスク ゲートウェイ ホップ数 反映
ルーターB 172.16.0.0 - 192.168.1.1 2 ×
ルーターD 172.16.0.0 - 192.168.1.65 1
スタティック 172.16.1.0 255.255.255.0 192.168.1.1 2

 172.16.0.0と172.16.1.0の両方がルーティングテーブルに反映されますが、サーバーAと通信する時はロンゲストマッチで172.16.1.0の経路が適用されます。

サイト関連1

応用編「RIP
応用編「OSPF

キーマンズネット1

初級ネットワーク講座「第8回 様々なアドレスと経路集約
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