小規模ネットワークの構築 - 設定のポイント
数人〜数十人が利用する小規模ネットワークを構築する時の設定ポイントについて説明します。
インターネット接続設定
インターネットに接続するためには、ルーターにPPPoEやDHCPなどの設定が必要です。また、パソコンなどにIPアドレスを割り当てるため、DHCPなども有効にする必要があります。
これは、家庭内でインターネットに接続するための設定と同じです。詳細は、家庭内ネットワークの構築 - 設定のポイントをご参照ください。
LAN側でタグVLANを使ってサブネットを分ける
LAN側でタグVLANを使ってサブネットを分ける場合、ルーターで各VLANに対してIPアドレスを設定する必要があります。その後、ルーターとLANスイッチ間を接続するインターフェースで、それぞれタグVLANを有効にすることでタグVLANを使ってサブネットを分けることができます。
また、パソコンを接続するインターフェースはアクセスポートにして、利用するVLANを設定します。
上記では、172.16.10.0/24とインターネット間、172.16.20/24とインターネット間、172.16.10.0/24と172.16.20.0/24間は、それぞれルーティングによって通信可能になります。
LAN側でタグVLANを使わずにサブネットを分ける
LAN側でタグVLANを使わずにサブネットを分ける場合、ルーターの各インターフェースでIPアドレスを設定する必要があります。
上記も、172.16.10.0/24とインターネット間、172.16.20/24とインターネット間、172.16.10.0/24と172.16.20.0/24間は、それぞれルーティングによって通信可能になります。
LANスイッチでは、特に設定は不要です。
パソコンの設定
パソコンのネットワーク設定は、以下のようにする必要があります(これまで説明したアドレスなどを元にした場合)。
項目 | 総務パソコン | 営業パソコン |
---|---|---|
IPアドレス | 172.16.10.2から254 | 172.16.20.2から254 |
サブネットマスク | 255.255.255.0 | 255.255.255.0 |
デフォルトゲートウェイ | 172.16.10.1 | 172.16.20.1 |
DNSサーバー | 172.16.10.1 | 172.16.20.1 |
上記はIPv4の設定です。DHCPで自動配布させることもできます。また、IPv6の場合は通常自動割り当てされます。