小規模ネットワークの構築 - 設定のポイント
数人〜20,30人が利用する小規模ネットワークを構築する時の設定のポイントについて説明します。尚、ルーターを設置しない場合は家庭内ネットワークの場合と同じのため、家庭内ネットワークの「設定のポイント」をご参照下さい。
モデムがルーターの場合
モデムがルーターの場合はモデムまでは契約すると設置、設定してくれます。モデムでDHCPサーバーの機能が有効になっている場合は停止します。
自身で設置したルーターはデフォルトゲートウェイとしてモデムのIPアドレスを設定します。又、DHCPサーバーでIPアドレスを配布する際はルーターのIPアドレスがデフォルトゲートウェイ、モデムのIPアドレスが優先DNSサーバーになるようにします。

ルーターの設定が正常であれば、パソコンはデフォルトの状態ではオートネゴシエーション、DHCP等で自動構成されます。
プリンター等はパソコンから通信するため、IPアドレスが変わると通信出来なくなる可能性があります。その場合は機器にIPアドレス等を固定で設定すると共に、ルーターの設定でDHCPのアドレスを割り当てる範囲から設定したIPアドレスを除きます。
例えば192.168.2.0/24のネットワークアドレスを使う場合、プリンターのIPアドレスを192.168.2.201、DHCPでの割り当て範囲を192.168.2.2〜192.168.2.200に変更し、192.168.2.201がDHCPで割り当てられないようにします。
モデムがルーターの機能を持たない場合
モデムがルーターの機能を持たない場合、モデムの設定は特に不要ですが、フレッツ等の場合はルーターでプロバイダから送られてきた情報を設定し、PPPoEが使えるようにする必要があります。
インターネット側はDHCPでグローバルアドレスを取得するように設定します。又、DHCPサーバーでIPアドレスを配布する際はデフォルトゲートウェイ、優先DNSサーバーのIPアドレスが共にルーターのIPアドレスになるようにします。

NAPTではルーターのグローバルアドレスを変換後のアドレスとして利用出来るようにし、ファイアウォールでは内部から外部への通信のみ許可し、外から内部への通信は全て遮断します。
ルーターの設定が正常であれば、パソコンはデフォルトの状態ではオートネゴシエーション、DHCP等で自動構成されます。
プリンター等に固定でIPアドレスを割り当てたい場合は「モデムがルーターの場合」と同様にルーターでの配布範囲を変更します。
- 応用編「小規模ネットワークの構築 - ケーブルの接続」
- 応用編「小規模ネットワークの構築 - 機器の役割」