小規模ネットワークの構築 - 機器の役割
数人〜20,30人が利用する小規模ネットワークを構築する時の機器の役割について説明します。尚、ルーターを設置しない場合は家庭内ネットワークの場合と同じのため、家庭内ネットワークの「機器の役割」をご参照下さい。
モデムがルーターの場合
モデムがルーターの機能を持っている場合、モデムがプロバイダのDHCPサーバーからIPアドレス等の情報を取得し、インターネットとの接続インターフェースのアドレスとして利用します。このアドレスはインターネットと通信するためグローバルアドレスです。
ルーターは固定IPアドレスにした方が好ましく、このアドレスはプライベートアドレスです。又、ルーター自体をDHCPサーバーにしてパソコンにIPアドレスを配布する必要があります。このアドレスもプライベートアドレスです。
プライベートアドレスからグローバルアドレスへのNAPTでの変換はモデムで行います。又、モデムでファイアウォールの機能によりセキュリティを確保する事も可能で、優先DNSサーバーとしても機能出来ます。

フレッツ等でPPPoEを利用する必要がある場合、モデムがPPPoEを付加してインターネットと通信します。
又、ルーターの下にスイッチを1台接続した場合は、タグVLANによってサブネットを分けます。

サブネット毎にスイッチを設置する場合はルーターのインターフェース毎にサブネットを分けます。

モデムがルーターの機能を持たない場合
モデムがルーターの機能を持たない場合、設置するルーターがプロバイダのDHCPサーバーからIPアドレス等の情報を取得します。このため設置したルータ自体にグローバルアドレスが割り振られます。又、ルーター自体をDHCPサーバーにしてパソコンにIPアドレスを配布する必要があります。このアドレスはプライベートアドレスです。
プライベートアドレスからグローバルアドレスへのNAPTでの変換はルーターで行います。又、ルーターでルーターでファイアウォールの機能によりセキュリティを確保する必要があり、優先DNSサーバーとしての機能も必要です。

フレッツ等でPPPoEを利用する必要がある場合、ルーターにPPPoEの機能も必要です。PPPoEについては基本編の家庭内ネットワークの構築で「機器の接続」をご参照下さい。
サブネットの分け方は上の「モデムがルーターの場合」と同じです。
ルーターの選定について
家庭向けのルーターでも殆どが実現可能ですが、サブネットを分けたい場合に機能が無い機器が多いと思われます。この場合は少し値段は高くなりますが、法人向けのものを用意します。
- 応用編「小規模ネットワークの構築 - ケーブルの接続」
- 応用編「小規模ネットワークの構築 - 設定のポイント」