家庭内ネットワークの構築 - 設定のポイント
家庭内ネットワークを構築する時の設定のポイントについて説明します。
ルーターに回線終端装置が内蔵されている場合
ルーターに回線終端装置が内蔵されている場合、契約するとルーターまでは設置、設定してくれます。
パソコンをルーターに接続すると、デフォルトの状態でオートネゴシエーションにより速度、Duplexが決定され、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)によりアドレスなどが自動で割り振られます。このため、特に設定は必要ありません。
プリンターなどはパソコンから通信するため、IPアドレスが変わると通信できなくなる可能性があります。その場合は機器にIPアドレスを固定で設定するとともに、ルーターの設定でDHCPのアドレスを割り当てる範囲から設定したIPアドレスを除きます。
例えば、DHCPで割り当てる範囲が192.168.1.2〜192.168.1.254となっていた場合はプリンターのIPアドレスを192.168.1.201、DHCPでの割り当て範囲を192.168.1.2〜192.168.1.200に変更し、192.168.1.201がDHCPで割り当てられないようにします。
IPv6を使う場合でも、パソコンをルーターに接続するとIPアドレスなどを自動取得して通信可能になります。
ルーターに回線終端装置が内蔵されていない場合
ルーターがない場合、回線終端装置の設定は特に不要ですが、フレッツなどの場合はパソコンで専用のソフトウェアを入れてISP(インターネット・サービス・プロバイダー)から送られてきた情報を設定し、PPPoE(Point-to-Point Protocol over Ethernet)やIPoE(IP over Ethernet。IPv6でIPoEを使う場合)が使えるようにする必要があります。
また、ルーターを別途購入した場合はルーター側でPPPoEやIPoEが使えるように、ISPから送られてきた情報を設定する必要があります。さらに、インターネット側はPPPoEかDHCPなどでグローバルアドレスを取得、家庭内ネットワーク側はプライベートアドレスを設定すると共にDHCPサーバー機能などを利用してアドレスを配布できるように設定します。
NAPT(Network Address Port Translation)では、ルーターのグローバルアドレスを変換後のアドレスとして利用できるようにし、ファイアウォールでは内部から外部への通信のみ許可し、外から内部への通信はすべて遮断します。
ルーターの設定が正常であれば、パソコンはデフォルトの状態ではオートネゴシエーション、DHCPなどで自動構成されます。
プリンターなどに固定でIPアドレスを割り当てたい場合は、すでに説明したとおりルーターでDHCPによる配布範囲を変更します。
家庭内ネットワークの構築関連ページ
- 1ページ目「ケーブルの接続」
- 2ページ目「機器の役割」
- 3ページ目「設定のポイント」
- 4ページ目「フレッツ光での接続と設定」
- 5ページ目「AVGのインストールと設定」