家庭内ネットワークの構築 - ケーブルの接続
家庭内ネットワークを構築する時、インターネットにどのように接続するのかを説明します。
アクセス回線
インターネットとの接続方法はさまざまですが、家庭で利用する場合は以下の接続パターンがあります。
- FTTH
- FTTH(Fiber To The Home)は、光ファイバーケーブルを使った接続です。速度は1Gbpsなど高速です。
- ADSL
- ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)は、電話線を使った接続です。速度は47Mbpsなどです。
FTTH、ADSLなどは、自宅とISP(インターネット・サービス・プロバイダー)との間を接続していて、アクセス回線と呼ばれます。
アクセス回線の先に接続する装置は、回線終端装置と呼ばれます。回線終端装置を自宅に設置し、その先にパソコンなどを接続します。
ADSLは、アクセス回線の距離が長くなると、速度も遅くなります。
なお、光ファイバーケーブルの普及に伴って、ADSLの利用は少なくなっており、NTT東西でも廃止の方向でアナウンスされています。
インターネットとの接続
回線を契約した時に、回線終端装置を貸し出してもらえます。回線終端装置は、FTTHであればONU(Optical Network Unit)、ADSLではモデムと呼ばれます。これを自宅の壁のパネルにケーブルで接続します。
接続するケーブルは、ADSLであれば電話線です。
FTTHは種類があり、家庭まで光ファイバーケーブルで直接接続されているタイプ、途中までは光ファイバーケーブルですが途中から電話線やツイストペアケーブルに変換されて家庭まで接続されているタイプがあり、それぞれタイプに合わせて光ファイバーケーブル、電話線、ツイストペアケーブルで接続します。
ツイストペアケーブル、光ファイバーケーブルの詳細は、応用編の「ツイストペアケーブル」、「光ケーブル」をご参照ください。
家庭内の接続
家庭内では、回線終端装置にパソコン、パソコンが直接接続できない場合は無線親機、電話にも加入している場合は電話を接続します。
電話とは電話線、パソコンや無線親機とはツイストペアケーブルで接続します。
なお、ADSLの場合は回線終端装置とパネルの間にスプリッタという装置を接続する場合があります(回線終端装置がスプリッタの機能を持たない場合)。そのスプリッタが電話とインターネット接続の信号を分離します。スプリッタがある場合は、電話はスプリッタ側に接続します。
家庭内ネットワークの構築関連ページ
- 1ページ目「ケーブルの接続」
- 2ページ目「機器の役割」
- 3ページ目「設定のポイント」
- 4ページ目「フレッツ光での接続と設定」
- 5ページ目「AVGのインストールと設定」