速度とDuplex固定で通信不可

スイッチ間の速度とDuplexを固定にした時、通信できない場合に考えられるトラブルについて説明します。

現象

 スイッチ間をツイストペアケーブルで接続し、速度を100Mbps、Duplexを全二重と固定設定にしたが、通信出来ない。

スイッチ間を固定設定で接続

 2台のスイッチは正常動作しているとします。

切り分け方法

 スイッチ間を接続しているインターフェースをオートネゴシエーションに変更し、通信可能か確認します。

 オートネゴシエーションに変更する事が出来ない場合、クロスケーブルで接続し、通信確認します。

原因

 切り分け方法で通信可能な場合、インターフェースが共にMDI-Xであり、ストレートケーブルで接続されているため、通信出来なかった可能性があります。

 スイッチは本来MDI-Xのインターフェースで、MDI-X間を直結した場合はクロスケーブルで接続する必要があります。但し、Auto MDI/MDI-Xをサポートしていると、自動認識してMDIとして動作する事が出来ます。このため、Auto MDI/MDI-Xをサポートしていると、スイッチ間を直結する場合でもストレートケーブルが利用出来ます。

Auto MDI/MDI-Xの仕組み

 このAuto MDI/MDI-Xは、オートネゴシエーションの時だけサポートされる事があり、速度とDuplexを固定にするとストレートケーブルで接続出来なくなってしまいます。

対処

 切り分け方法で示した通り、オートネゴシエーションが使える場合は有効にします。これで、Auto MDI/MDI-Xが有効になり、ストレートケーブルのままで通信出来るようになります。

 速度とDuplexが固定設定しか出来ない場合は、クロスケーブルで接続します。

 又、スイッチのインターフェースをMDIとして明示的に設定出来る機器もあります。この場合、片方のスイッチでMDIに設定すると、MDIとMDI-Xの接続になるため、速度とDuplexが固定でストレートケーブルのままでも通信可能になります。

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