サブネット追加で通信不可

サブネット追加で通信不可の場合に考えられるトラブルについて説明します。

現象

 図のようなネットワークがあり、ルーター間はRIPv1により経路情報をやり取りしていてパソコンA〜B間は通信可能である。

サブネット追加で通信不可1

 サーバーの追加に伴いルーターDを追加したが、RIPが動作しないため、ルーターBに172.16.3.0のサブネットをゲートウェイをルーターDとしてスタティックルーティングで登録し、RIPv1で送信するようにした。

サブネット追加で通信不可2

 又、ルーターDには172.16.1.0のゲートウェイをルーターB、172.16.2.0のゲートウェイをルーターCとしてスタティックルーティングで登録した。

サブネット追加で通信不可3

 この時、パソコンAからサーバーへの通信は出来るようになったが、パソコンBからサーバーへ通信が出来ない。

サブネット追加で通信不可4

 パソコン、ルーター、サーバーは全て正常に動作しており、RIPも正常にやりとりされていてルーターDのスタティックルーティングも正常に設定されているとします。

切り分け方法

 ルーターCのルーティングテーブルに172.16.3.0のサブネットが登録されているか確認します。

原因

 応用編「RIP」の「スプリットホライズン」で示した通りRIPでは通常、スプリットホライズンが有効であり、送信先が経路となるインターフェースに対してはサブネット番号を送信しません。

 図ではルーターBは172.16.3.0のサブネットは右側のインターフェースに接続されていると分かっているため、右側のインターフェースに送信するRIPには172.16.3.0のサブネット番号を含めません。

サブネット追加で通信不可5

 このため、ルーターCは172.16.3.0の経路が分からずパソコンBからサーバーへ通信が出来ません。

 尚、ルーターBはルーターAへは172.16.3.0のサブネットをRIPで送信するため、パソコンAはサーバーと通信可能です。

対処

 ルーターCにも172.16.3.0のサブネットをスタティックルーティングで登録します。

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応用編「RIP
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