VLCによるストリーミング配信

VLCはメディアプレイヤーですが、マルチキャストを利用したストリーミング配信と再生も可能です。

このため、マルチキャストルーティングの設定をした後の動作確認に便利です。

VLCの概要

 VLCは、動画や音楽の再生が可能なメディアプレイヤーです。

VLC動画再生例

 GPLというライセンスを採用していて、自由にダウンロードして無料で利用出来ます。

 avi、m2ts、mpg、flv、mp4等様々な拡張子の動画ファイルを再生出来ます。

VLCのダウンロード

 VLCは、以下で「ダウンロードVLC」をクリックしてダウンロードします。

https://www.videolan.org/vlc/index.ja.html

VLCのインストール

 ダウンロードしたファイルをダブルクリックして実行します。ユーザーアカウント制御の画面が出たら、「はい」をクリックすると以下の画面になります。

Installer Language画面

 「日本語」が選択されている事を確認し、「OK」をクリックすると以下の画面になります。

VLC medeia playerセットアップウィザードへようこそ

 「次へ(N)>」をクリックすると、以下の画面になります。

ライセンス契約書画面

 「次へ(N)>」をクリックすると、以下の画面になります。

コンポーネント選択画面

 不要なコンポーネントがあればチェックを外します。例えば、デスクトップにアイコンを配置したくない場合は、デスクトップショートカットのチェックを外します。

 「次へ(N)>」をクリックすると、以下の画面になります。

インストール先選択画面

 「インストール」をクリックするとインストールが始まり、完了すると以下の画面になります。インストール先を変更する場合は「参照(R)...」をクリックしてフォルダを選択します。

セットアップ完了画面

 「完了(F)」をクリックするとインストールは完了です。

VLCの実行

 デフォルトの状態でインストールした場合、VLCはデスクトップのアイコンをダブルクリックして起動できます。又、スタートメニューの「VideoLAN」から「VLC medea player」を選択して起動も出来ます。

VLC起動後の画面

 「メディア(M)」→「ファイルを開く...(F)」から動画ファイルを選択すると、動画が再生出来ます。又、拡張子がVLCで動作するよう対応付けされていると、動画ファイルをダブルクリックする事でも再生出来ます。拡張子が対応付けされていない場合は、動画ファイルを右クリックして、「プログラムから開く」→「VLC medea player」を選択する事でも再生可能です。

 尚、初回起動時には、以下の画面が表示されます。

初回起動時の確認画面

 念のための確認で特にチェックを外す必要はありませんが、同意しない場合はチェックを外して「続ける」をクリックします。

ストリーミング配信

 VLCは、マルチキャストアドレスを指定してストリーミング配信出来ます。つまり、ネットワーク経由で動画を配信出来ます。配信側の設定は、「メディア(M)」→「ストリーム...(S)」から行います。

ストリームの選択

 以下の画面が表示されます。

メディアを開く(ファイル選択)

 「追加」をクリックして動画ファイルを選択後、「ストリーム再生(S)」をクリックすると、以下の画面が表示されます。

ストリーム出力(入力元)

 そのまま「次へ」をクリックすると、以下の画面が表示されます。

ストリーム出力(出力先の設定)

 上記で「RTP/MPEG Transport Stream」を選択し、「追加」をクリックすると、以下の画面が表示されます。

ストリーム出力(マルチキャストアドレスの設定)

 上記で、アドレス欄に239.255.0.10等のマルチキャストアドレスを入力し、「次へ」をクリックすると、以下の画面が表示されます。

ストリーム出力(トランスコーディングオプション)

 「次へ」をクリックすると、以下の画面が表示されます。

ストリーム出力(オプション設定)

 「ストリーム」をクリックすると、ストリーミング配信が開始されます。

ストリーミング中画面

 赤枠部分をクリックして上記のようなマークにすると、動画をループ再生出来ます。マルチキャストルーティングの確認時に、短い動画しかない場合に便利です。

 尚、動画をすぐに用意出来ない場合は、以下の動画をダウンロードして使って下さい。

 「マルチキャスト確認用サンプル動画

 VLCでストリーミング配信出来る事を確認済みです。

ストリーミング再生

 次は受信側の設定です。設定は、「メディア(M)」→「ネットワークストリームを開く(N)...」から行います。

ネットワークストリームを開くの選択

 以下の画面が表示されます。

メディアを開く(ネットワークプロトコル)

 URLに「rtp://239.255.0.10」等のマルチキャストアドレスを入力し、「再生」をクリックすると動画が再生されます。マルチキャストアドレスは、配信側と同じアドレスにする必要があります。

マルチキャストルーティングの確認

 VLCでストリーミング配信の設定を行い、ルーターを経由した先でストリーミング再生出来れば、マルチキャストルーティングは正常に動作しています。

 動画がすぐに再生されなくても、1分程度待つと再生される事があります。これは、IGMPバージョンの違いでグループ参加出来ない時に、ルーターからの定期的なMembership Query(一般的に60秒間隔)に、VLCが同じバージョンのIGMP Joinで応答する事で参加出来るためです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加