encapsulation

Ciscoルータのencapsulationコマンドについて、構文や使い方を設定例交えて説明しています。

説明

encapsulationコマンドを使うと、WANで利用するカプセル化のタイプを設定できます。

カプセル化

カプセル化とは、元のデータに認証やアドレスなど必要な情報をヘッダーやフッターとして付与することです。

構文

encapsulationコマンドの構文は、以下のとおりです。

encapsulation { hdlc | ppp | frame-relay }

オプションの説明は、以下のとおりです。

【encapsulationのタイプ】
タイプ 意味 説明
hdlc HDLC シリアル接続で認証機能がない
ppp PPP シリアル接続で認証機能がある
frame-relay フレームリレー フレームリレー回線で使う

HDLC( High-Level Data Link Control )はかなり古くに策定された規格で、認証など不要な専用線などで利用可能です。

PPP(Point-to-Point Protocol)は電話回線などで使われ、接続元の認証が可能です。また、PPPをイーサネット上で使えるようにしたのがPPPoE(PPP over Ethernet)で、フレッツ光でも使われています。フレッツ光では、1つの物理回線で複数のプロバイダを利用可能で、プロバイダ側の認証にPPPを利用しています。

設定例

encapsulationでPPPを使う時の設定例は、以下のとおりです。

Cisco(config)# interface Dialer1
Cisco(config-if)# encapsulation ppp

この他、認証の設定をしたり、Dialer1を物理インターフェースに関連付けすると、フレッツ光などで使うコンフィグになります。

設定可能なモード

  • インターフェースコンフィギュレーションモード

削除

 設定を削除するコマンド例は以下の通りです。

Cisco(config-if)# no encapsulation

 上記により、設定が削除されます。