encapsulation dot1q

Ciscoルータのencapsulation dot1qコマンドについて、構文や使い方を設定例交えて説明しています。

説明

encapsulation dot1qコマンドを使うと、サブインターフェースで利用するVLANの設定ができます。

サブインターフェースにより、物理インターフェースを論理的に複数のインターフェースとして扱えます。

サブインターフェースとVLANの関係(IEEE802.1q)

このため、encapsulation dot1qコマンドを使うと、1つの物理インターフェースで複数のVLAN(タグVLAN)が使えるようになります。

構文

encapsulation dot1qコマンドの構文は、以下のとおりです。

encapsulation dot1q "VLAN-ID" [ native ]

VLAN-IDの指定範囲は、例えば1〜4093です。

nativeオプションを付けると、ネイティブVLANになります。例えば、VLAN 10でnativeオプションを付けた場合、VLAN 10はタグ無しで送信され、タグがないフレームはVLAN 10と判断します。

設定例

encapsulation dot1qの設定例は、以下のとおりです。

Cisco(config)# interface gigabitethernet0/1.10
Cisco(config-subif)# encapsulation dot1q 10
Cisco(config-subif)# no shutdown

上記により、サブインターフェースgi0/1.10がVLAN 10に割り当てられます。つまり、VLANタグ10で受信したフレームはgi0/1.10で受信します。

gi0/1.20にVLAN 20を割り当てれば、VLAN 10と20の間でルーティングも可能です。

設定可能なモード

  • サブインターフェースコンフィギュレーションモード

削除

設定を削除するコマンド例は、以下のとおりです。

Cisco(config-subif)# no encapsulation dot1q

上記により、設定が削除されます。