encapsulation isl
Ciscoルータのencapsulation islコマンドについて、構文や使い方を設定例交えて説明しています。
説明
encapsulation islコマンドを使うと、サブインターフェースで利用するVLANの設定ができます。
サブインターフェースにより、物理インターフェースを論理的に複数のインターフェースとして扱えます。

このため、encapsulation islコマンドを使うと、1つの物理インターフェースでISL(InterSwitch Link)を利用して複数のVLANが使えるようになります。
なお、ISLはCisco独自方式で元のフレームにヘッダーを付与し、VLANなどを判別できるようにしています。
構文
encapsulation islコマンドの構文は、以下のとおりです。
encapsulation dot1q "VLAN-ID"
VLAN-IDの指定範囲は、例えば1〜1000です。
ISLは必ずヘッダーが付与されるため、IEEE802.1QのネイティブVLAN(タグ無し)に該当する概念はありません。
設定例
encapsulation islの設定例は、以下のとおりです。
Cisco(config)# interface gigabitethernet0/1.10 Cisco(config-subif)# encapsulation isl 10 Cisco(config-subif)# no shutdown
上記により、サブインターフェースgi0/1.10がVLAN 10に割り当てられます。つまり、ISLヘッダーがVLAN 10のフレームはgi0/1.10で受信します。
gi0/1.20にVLAN 20を割り当てれば、VLAN 10と20の間でルーティングも可能です。
設定可能なモード
- サブインターフェースコンフィギュレーションモード
削除
設定を削除するコマンド例は以下の通りです。
Cisco(config-subif)# no encapsulation isl
上記により、設定が削除されます。