Twinaxケーブル
10GBase-SR等ではSFP+を利用して光ケーブルを接続しますが、SFP+自体が高価です。
本項では、安価に10Gを実現出来るTwinaxケーブルについて説明します。
Twinaxの概要
10GBase-SRでは、10GBase-SR用のSFP+をスイッチ等に挿入し、SFP+に光ケーブルを接続する必要があります。
10GBase-LRも接続方法は同様です。
SFP+は高価で、接続する両端で購入する必要があります。又、光ケーブルも高価です。このため、光ケーブルで10Gを実現すると、かなりの価格になります。
Twinaxケーブルは、両端にSFP+が接続されたメタルケーブルで、10GBase-SRと比較しても安価に10Gを実現出来ます。
Twinaxケーブルは、ダイレクトアタッチケーブルとも呼ばれています。
制限長
Twinaxケーブルの制限長は5〜7m程度ですが、メーカーによって異なります。
19インチラック内の機器を接続するのであれば2m、隣接する19インチラック間の機器を接続するのであれば5mあれば、一般的には接続可能です。
接続する機器間が近ければ、もっと短いケーブルでも大丈夫です。ケーブル長によって値段が変わります。
制限長が5〜7m程度のものは、パッシブTwinaxケーブルと呼ばれます。信号品質を高めて10m以上をサポートするものもあり、アクティブTwinaxケーブルと呼ばれます。10mのTwinaxケーブルを使えれば、ラック間が多少離れていても接続可能です。アクティブTwinaxケーブルは、パッシブTwinaxケーブルと比較して若干高価です。
価格比較
以下に10GBase-LR、10GBase-SRのSFP+と光ケーブル、Twinaxケーブルを5mの長さで購入する時の価格比較例を示します。
項 | 10GBase-LR | 10GBase-SR | Twinaxケーブル |
---|---|---|---|
SFP+(2個) | 800,000円 | 200,000円 | 15,000円 |
ケーブル | 8,000円 | 7,000円 | |
合計 | 808,000円 | 207,000円 | 15,000円 |
上記はあくまで一例ですが、Twinaxケーブルは10GBase-SR合計価格の1/10以下です。最近は、10GBase-LRやSRのSFP+も安くなってきていますが、やはりTwinaxケーブルの方がかなり安く、多数の10G接続をする時は、大きな価格差が出ます。
尚、最近では少ないとは思いますが、Twinaxケーブル自体が使えない機器もあるため、利用する時はサポートしているか事前に確認が必要です。
- 応用編「光ケーブル」