IPv4のアドレス長は32ビット
IPv4アドレスの長さ、使える数、10進数での表記方法等について説明しています。
IPv4アドレスの長さは規定されている
IPアドレスは通信時に使われるアドレスで、バージョン4(IPv4)では192.168.1.1等と表記されます。
IPv4アドレスは、パケットに含めて送信されます。

例えば、パソコンからサーバーに通信する時は送信元IPv4アドレスがパソコンに設定されたアドレス、送信先IPv4アドレスがサーバーに設定されたアドレスになります。
この時、送信元や送信先のIPv4アドレスとして使えるのは32ビット(bit)です。RFC791で標準化されています。
IPv4アドレスは約43億個ある
1ビットは2進数で、0と1が表現出来ます。信号のON/OFFと同じです。
このため、32ビットでは0と1が32個並ぶ事になります。32ビットは、2を32回掛けた(2の32乗)数の組み合わせがあります。

これは、約43億パターンです。つまり、IPv4アドレスは約43億個使える事になります。
IPv4アドレスの10進数での表記方法
8ビット集まると、1バイト(byte)と呼ばれます。このため、32ビットは4バイトです。8ビットはオクテット(octet)とも呼ばれるため、4オクテットとも言えます。
IPv4アドレスは1オクテット毎に区切ると、例えば以下のようになります。

各オクテットは、00000000〜11111111までの数が使えます。これを10進数に変換すると、0〜255までの数が使える事になります。つまり、4オクテットでは0〜255までの数字を4つ持てる事になります。

各オクテットで使う数字を決めてドット(.)で区切ると、例えば192.168.1.1等10進数で表記したIPv4アドレスになります。

パソコンやサーバーで10進数のIPv4アドレスを設定すると、パケットでは32ビットの2進数に変換されて通信が行われます。
- 基本編「IPアドレスの設定」
- 豆知識「IPv6のアドレス長は128ビット」