2進数の足し算と引き算
2進数における足し算と引き算の方法について説明します。
2進数の足し算
10進数は、0〜9の数字が使えます。0〜9の数字しなかいため9 + 1 = 10となり、計算結果は10と数字2つで表す事になります。これを繰り上げと言います。10は、0が1桁(けた)目で1が2桁目と言います。
2進数は、0と1の数字しかありません。0と1しかないため、1 + 1 = 2とはならず、10と繰り上がります。
これを基本として、1100 + 1010を計算してみます。
桁 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
---|---|---|---|---|---|
元の数字 | 1 | 1 | 0 | 0 | |
足す数字 | 1 | 0 | 1 | 0 | |
計算結果 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 |
- ・1桁目
- 元の数字が0で、足す数字も0です。0 + 0 = 0なので、計算結果も0です。
- ・2桁目
- 元の数字が0で、足す数字が1です。0 + 1 = 1なので、計算結果は1です。
- ・3桁目
- 元の数字が1で、足す数字が0です。1 + 0 = 1なので、計算結果は1です。
- ・4桁目
- 元の数字が1で、足す数字も1です。1 + 1 = 10なので、5桁目が1となり4桁目が0になります。
上記の結果から、全桁の計算結果は10110となります。
2進数足し算の計算問題
以下は、計算の練習問題です。「元の数字」と「足す数字」を足し算します。「答え」ボタンをクリックすると答えが表示されます。又、「クリア」ボタンをクリックすると違う問題が出ます。
2進数の引き算
10進数の引き算は、10 - 1 = 9となります。元の数字は10と2桁でしたが、計算結果は9と1桁になります。これを繰り下げと言います。
2進数の引き算も同様で、10 - 1 = 1となります。元の数字は2桁でしたが、計算結果は1桁になります。
これを基本として、1100 - 1010を計算してみます。
桁 | 4 | 3 | 2 | 1 |
---|---|---|---|---|
元の数字 | 1 | 1 | 0 | 0 |
引く数字 | 1 | 0 | 1 | 0 |
計算結果 | 1 | 0 |
- ・1桁目
- 元の数字が0で、引く数字も0です。0 - 0 = 0なので、計算結果も0です。
- ・2桁目
- 元の数字が0で、引く数字が1です。0 - 1はマイナスになってしまうので、上の桁から借りてきます(繰り下げます)。元の数字の3桁目は1なので、10 - 1 = 1で2桁目の計算結果は1となります。
- ・3桁目
- 元の数字が1ですが、先ほど使ってしまったため残りは0です。引く数字が0のため、0 - 0 = 0となり、計算結果は0です。
- ・4桁目
- 元の数字が1で、引く数字も1です。1 - 1 = 0なので、計算結果は0です。
上記の結果から、全桁の計算結果は0010となります。
10進数でも通常は10を0010と記載しませんが、2進数でも同じです。このため、上記表では計算結果を10と表記し、3桁目と4桁目の00を記載していません。
2進数引き算の計算問題
以下は、計算の練習問題です。「元の数字」から「引く数字」を引き算します。「答え」ボタンをクリックすると答えが表示されます。又、「クリア」ボタンをクリックすると違う問題が出ます。