show issu state
Catalystのshow issu stateコマンドについて、構文や表示された結果の見方を表示例交えて説明しています。
説明
show issu stateコマンドは、ISSU(In-Service Software Upgrade)を利用したIOSのアップデート状態や、現在利用中のイメージファイルなどの確認ができます。
ISSUでアップデート中の状態は、以下のとおりです。
状態 | 意味 |
---|---|
Init | ISSUが動作していない状態です。 アップデートを開始するには、この状態になっている必要があります。 |
Load Version | スタンバイ側に新バージョンを適用させます。 |
Run Version | アクティブ・スタンバイを切り替えて、新バージョンで動作を開始します。 切り替えの間、通信が途切れますが、ISSUでは数秒など最小限に抑えれる可能性があります。 |
Commit Version | スタンバイになった旧アクティブ側にも新バージョンを適用させます。 |
構文
show issu stateコマンドの構文は、以下のとおりです。
show issu state [ スロット番号 ] [ detail ]
スロット番号は、VSS(Virtual Switching System)時の筐体を示す番号です。show redundancyコマンドで確認できます。
スロット番号を指定しない時は、両方の情報を表示します。
表示例
show issu stateの表示例は、以下のとおりです。
Cisco# show issu state Slot = 1 RP State = Active ISSU State = Init Boot Variable = bootflash:IOSファイル名.bin Slot = 2 RP State = Standby ISSU State = Init Boot Variable = bootflash:IOSファイル名.bin
赤字分部は、SUP冗長化時やVSSでのActive/Standbyです。緑字部分がISSUの状態です。
show issu state detailの表示例は、以下のとおりです。
Cisco# show issu state detail Slot = 1 RP State = Active ISSU State = Init Boot Variable = bootflash:IOSファイル名.bin Operating Mode = Stateful Switchover Primary Version = N/A Secondary Version = N/A Current Version = bootflash:IOSファイル名.bin Slot = 2 RP State = Standby ISSU State = Init Boot Variable = bootflash:IOSファイル名.bin Operating Mode = Stateful Switchover Primary Version = N/A Secondary Version = N/A Current Version = bootflash:IOSファイル名.bin
IOSファイル名は状態が進むにつれて、新しいIOSのファイル名になっていきます。
利用可能なモード
- 特権EXECモード
関連ページ
- 設定編「冗長構成でのIOSアップデート」
- SUPが冗長構成の時やVSS構成時のIOSをアップデートする方法について説明しています。