issu commitversion
Catalystのissu commitversionコマンドについて、構文や使い方を実行例交えて説明しています。
説明
CatalystでSUP(Supervisor)が冗長化されている場合、2つのSUPを順番にアップデートします。
issu commitversionコマンドは、元アクティブ側(現在スタンバイ側)のアップデートを行います。SUPが冗長化されている場合、アップデート途中でアクティブ・スタンバイの切り替え(スイッチオーバー)が行われるため、元アクティブ側が現在はスタンバイ側ということになります。
事前に、issu loadversionコマンドで元スタンバイ側に新しいIOSが適用され、issu runversionコマンドでスイッチオーバーされている必要があります(つまり、新IOSで動作している状態)。
現在はスタンバイになったSUP側のアップデートなので、再起動しても通信に影響はありません。
issu commitversionコマンドは、1台のCatalystでSUPが冗長化されている場合でも、2台のCatalystでVSS(Virtual Switching System)が構成されている場合でも使えます。
構文
issu commitversionコマンドの構文は、以下のとおりです。
issu commitversion スタンバイスロット
スタンバイスロットは、現在スタンバイ側のSUPスロット番号です。show issu stateコマンドで、アクティブとスタンバイのスロット番号を確認できます。
実行例
issu commitversionコマンドの実行例は、以下のとおりです。
Cisco# issu commitversion 5
上記では、元アクティブで現在スタンバイとなったスロット5のSUPが再起動され、新IOSで動作するようになります。
利用可能なモード
- 特権EXECモード
関連ページ
- 設定編「冗長構成でのIOSアップデート」
- SUPが冗長構成の時やVSS構成時のIOSをアップデートする方法について説明しています。