issu loadversion

Catalystのissu loadversionコマンドについて、構文や使い方を実行例交えて説明しています。

説明

CatalystでSUP(Supervisor)が冗長化されている場合、2つのSUPを順番にアップデートします。

issu loadversionコマンドは、スタンバイ側のアップデートを行います。

issu loadversionコマンドの動作

スタンバイ側のSUPに新IOSが適用されて再起動されますが、通信に影響はありません。

issu loadversionコマンドは、1台のCatalystでSUPが冗長化されている場合でも、2台のCatalystでVSS(Virtual Switching System)が構成されている場合でも使えます。

構文

issu loadversionコマンドの構文は、以下のとおりです。

issu loadversion アクティブスロット 新IOS スタンバイスロット 新IOS [ force ]

アクティブスロットは、現在動作中のSUPスロット番号です。スタンバイスロットは、待機側SUPのスロット番号です。show issu stateコマンドで、アクティブとスタンバイのスロット番号を確認できます。

また、新IOSのイメージは、事前にcopyコマンドなどで両方のSUPに転送しておく必要があります。

実行例

issu loadversionコマンドの実行例は、以下のとおりです。

Cisco# issu loadversion 5 bootflash:IOSファイル名.bin 6 slavebootflash:IOSファイル名.bin

上記では、スタンバイ側のスロット6が再起動し、新IOSが適用されます。

この状態では、アクティブスロット側(この例ではスロット5)は旧IOS、スタンバイスロット側(この例ではスロット6)は新IOSで起動した状態です。

新旧IOSで互換性があると、新旧IOSが混在してもSSO(Stateful Switch Over)が継続されます。SSOでは、アクティブ・スタンバイの切り替えが発生してもかなり速く(0〜数秒)完了します。

互換性がない場合は中止されますが、forceオプションを付けることでRPR(Route Processor Redundancy)に切り替わり、アップデートを継続できます。RPRではアクティブ・スタンバイの切り替え時間は数十秒から数分で、パケットロスが多くなります。

利用可能なモード

  • 特権EXECモード

関連ページ

設定編「冗長構成でのIOSアップデート
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