issu changeversion
Catalystのissu changeversionコマンドについて、構文や使い方を実行例交えて説明しています。
説明
CatalystでSUP(Supervisor)が冗長化されている場合、2つのSUPを順番にアップデートします。これは、issu loadversion、issu runversion、issu commitversionの各コマンドを順番に実行することで可能です。
issu changeversionコマンドを使うと、このプロセスを1つのコマンドで実行できます。
1台のCatalystでSUPが冗長化されている場合でも、2台のCatalystでVSS(Virtual Switching System)が構成されている場合でも使えます。
構文
issu changeversionコマンドの構文は、以下のとおりです。
issu changeversion [ アクティブスロット ] 新IOS [ スタンバイスロット 新IOS ] [ at 指定時間 | in 経過時間 ] [ quick ]
アクティブスロットは、現在動作中のSUPスロット番号です。スタンバイスロットは、待機側SUPのスロット番号です。show issu stateコマンドで、アクティブとスタンバイのスロット番号を確認できます。
また、新IOSのイメージは、事前にcopyコマンドなどで両方のSUPに転送しておく必要があります。
atで指定する時間は、24時間以内でhh:mm形式です。例えば、23時10分に実行するためには、23:10と指定します。inでは経過時間を設定でき、同様にhh:mm形式です。例えば、10時間30分後に実行するためには、10:30と指定します。最大値は、99:59です。
quickオプションを付けると、スイッチオーバーとスタンバイ側(旧アクディブ側)の再起動を同時に行い、全体の時間を短縮できます。これは、issu runversionとissu commitversionコマンドを同時に行うことになります。
新旧IOSで互換性がない場合は、自動的にアップデートが中止されます。
実行例
issu changeversionコマンドの実行例は、以下のとおりです。
Cisco# issu changeversion 5 bootflash:IOSファイル名.bin 6 slavebootflash:IOSファイル名.bin
上記では、アクティブ側スロットが5で、スタンバイ側スロットが6の場合です。
23時10分に実行したい場合の実行例は、以下のとおりです。
Cisco# issu changeversion 5 bootflash:IOSファイル名.bin 6 slavebootflash:IOSファイル名.bin at 23:10
利用可能なモード
- 特権EXECモード
関連ページ
- 設定編「冗長構成でのIOSアップデート」
- SUPが冗長構成の時やVSS構成時のIOSをアップデートする方法について説明しています。