config-register

CiscoルータやCatalystのconfig-registerコマンドについて、構文や使い方を設定例交えて説明しています。

説明

config-registerコマンドを使うと、コンフィギュレーションレジスタの値を設定できます。

コンフィグレーションレジスタは、0x2102などと表示されます。通常はデフォルトのまま利用すれば問題ありませんが、最後の数字だけは知っておく必要があります。

【コンフィグレーションレジスタの最後の数字】
数字 意味
0 起動時にIOSファイルを読み込まずに、途中のモードで停止してしまいます。
1 起動時にIOSファイルが2つあると、最初に見つけたファイルから起動されてしまいます。
boot systemの設定は無視されます。
2〜F 起動時ににboot systemコマンドの設定に従って、イメージファイルが読み込まれます。
設定されていない場合や、設定が間違っている場合は、最初に見つけたファイルから起動します。

最後の数字が1になっていてIOSが2つ以上あると、意図したファイルから起動されない可能性があります。この場合、boot systemで起動ファイルを指定して、コンフィグレーションレジスタの最後の値を2に変更する必要があります(一部の機器では1がデフォルトです)。

現在のコンフィグレーションレジスタの値は、show versionコマンドで確認できます。

なお、最後の数字以外は、コンソールの回線速度やオール0でのブロードキャスト、NVRAMの無視などです。無暗に変更すると正常に動作しなくなるため、基本はデフォルトのまま利用します。

構文

boot systemコマンドの構文は、以下のとおりです。

config-register 値

値は0xに続けた16進数4桁です。

多くの装置でデフォルトは、0x2102です。このため、boot systemコマンドの設定に従って、イメージファイルが読み込まれます。

設定例

config-registerの実行例は、以下のとおりです。

Cisco(config)# config-register 0x2102

上記により、コンフィグレーションレジスタの値は2102に設定されます。最後の数字が2のため、起動時にはboot systemの設定に従ってイメージファイルが読み込まれます。また、boot systemが設定されていない場合でも、イメージファイルが1つしかない場合は、そのイメージファイルで起動します。

設定可能なモード

  • グローバルコンフィギュレーションモード

削除

設定を無効にするコマンドは、以下のとおりです。

Cisco(config)# no config-register
Cisco(config)#

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