archive download-sw
Catalystのarchive download-swコマンドについて、構文や使い方を利用例交えて説明しています。
説明
Catalyst2960(-X)や3650(-X)、3750(-X)などのLANスイッチではbin拡張子を持つIOSだけでなく、HTMLファイルと一緒になったtar拡張子を持つファイルもあります。
こういったLANスイッチでは、tarファイルを使ってアップデートすることが推奨されており、archive download-swコマンドにより、ダウンロード、アップデート、再起動などを一度に行うことができます。
また、スタック構成の場合、他のLANスイッチにも自動でコピーされます。
構文
archive download-swコマンドの構文は、以下のとおりです。
archive download-sw [ /overwrite | /leave-old-sw ] [ /reload ] ダウンロード元
/overwriteオプションは、ダウンロードしたイメージファイルで古いイメージファイルを上書きします。/leave-old-swは、上書きしません。
/reloadは、ダウンロード後に自動で再起動し、新しいIOSを反映させます。
ダウンロード元は、以下の指定ができます。
ダウンロード元 | 指定例 |
---|---|
TFTPサーバ | tftp://172.16.1.1/test/イメージファイル名.tar |
FTPサーバ | ftp://username:password@172.16.1.1/test/イメージファイル名.tar |
RCPサーバ | rcp://username@172.16.1.100/test/イメージファイル名.tar |
上記でusernameはユーザ名、passwordはユーザ名に対するパスワードです。サーバに設定しているユーザ名とパスワードにする必要があります。
実行例
archive download-swコマンドの実行例は、以下のとおりです。
Cisco# archive download-sw /overwrite /reload ftp://username:password@172.16.1.1/ファイル名.tar
上記により古いIOSは削除され、新しいIOSで起動するようにブートファイルが指定されます。また、コマンド実行後に再起動されます。
事前にFTPサーバへ、tarファイルを保存しておく必要があります。
利用可能なモード
- 特権EXECモード
関連ページ
- 設定編「基本的なIOSアップデート」
- CatalystのIOSやIOS EXをアップデートする方法について説明しています。