コマンドの練習 - Catalyst

Catalystの設定をした事がない方のためにコマンドの練習を用意しました。ごく簡単なコマンドだけ対応していますが、コマンドラインインターフェースの使い方の初歩が体験出来ます。

説明

 Catalystにコンソールで接続すると、起動後は最後に「Press RETERN to get started.」と表示されます。マウスをその右でクリックしてカーソルを点滅させ、そのままエンターキーを押して設定を開始出来ます。

 本ページで対応しているコマンドは以下です。

・enable
 省略形も対応しています。
・show running-config
 省略形も対応しています。
・show startup-config
 省略形も対応しています。
・copy running-config startup-config
 省略形も対応しています。
・configure terminal
 省略形も対応しています。
・vlan
 VLAN番号は1〜999まで設定可能です。省略形も対応しています。
・name
 VLAN名として英数字を設定可能です。省略形も対応しています。
・interface gigabitethernet
 インタフェース番号は0/1〜24まで設定可能です。省略形も対応しています。
・switchport
 省略形も対応しています。
・switchport mode access
 省略形も対応しています。
・switchport access vlan
 VLAN番号は1〜999まで設定可能です。省略形も対応しています。
・line console 0
 省略形も対応しています。
・password
 パスワードは英数字を設定可能です。省略形も対応しています。
・login
 省略形も対応しています。
・exit
 1つ前のモードに戻ります。パスワード設定後は「Press RETERN to get started.」表示後にパスワードの入力が必要になります。

練習

 以下の順に設定練習をしてみて下さい。

・コンソール用パスワードを設定する
・running-configでパスワードの設定がされている事を確認する
・exitで抜けてパスワードを入力する
・VLAN名を設定する
・インターフェースにVLANを割り当てる
・startup-configに保存して確認する

 最初はマウスを「Press RETERN to get started.」と表示された少し右でクリックしてカーソルを点滅させて開始して下さい。コマンド投入後は下に赤字でどのモードになっているか、次に使えるコマンドは何か、どのような設定がされたかが表示されます。

【練習】

解説

 指定された順番通りに設定した場合の解説は以下になります。

・コンソール用パスワードを設定する
 まずエンターキーを押すとSwitch>プロンプトが表示されます。これがユーザーEXECモードです。このままでは使えるコマンドが少ないため、enableコマンドで特権EXECモードに移ります。プロンプトはSwitch#になります。
 設定を行うためにconfigure terminalと入力するとプロンプトがSwitch(config)#になります。これがグローバルコンフィギュレーションモードです。
 グローバルコンフィギュレーションモードでline console 0と入力するとプロンプトがSwitch(config-line)#になります。これがラインコンフィギュレーションモードです。
 ラインコンフィギュレーションモードでpassword testと入力した後、loginと入力するとコンソール接続時のパスワードがtestに設定されます。
 ラインコンフィギュレーションモードはexitで抜けてグローバルコンフィギュレーションモードに戻れます。プロンプトはSwitch(config)#になります。
・running-configでパスワードの設定がされている事を確認する
 設定を確認するためにはexitを入力して特権EXECモードに移ります。そこでshow running-configと入力すると設定した内容であるrunning-configが表示されます。line console 0の後にパスワードとloginが表示されているのを確認して下さい。又、この時点でshow startup-configと入力してもstartup-configには設定は反映されていません。
・exitで抜けてパスワードを入力する
 特権EXECモードでexitを入力するとログアウトし、「Press RETERN to get started.」が表示されます。
 エンターキーを押すとパスワードの入力を促される為、testと入力するとユーザーEXECモードでログイン出来ます。ラインコンフィギュレーションモードでloginを入力していないとパスワードの入力を求められません。
・VLAN名を設定する
 ユーザーEXECモードからenableコマンドで特権EXECモードに移り、configure terminalコマンドを実行するとグローバルコンフィギュレーションモードに入ります。
 グローバルコンフィギュレーションモードでvlan 10と入力するとプロンプトがSwitch(config-vlan)#になります。これがVLANコンフィギュレーションモードです。
 VLANコンフィギュレーションモードでname testと入力するとVLAN名がtestになります。
 VLANコンフィギュレーションモードはexitで抜けてグローバルコンフィギュレーションモードに戻れます。プロンプトはSwitch(config)#になります。
・インターフェースにVLANを割り当てる
 グローバルコンフィギュレーションモードでinterface gigabitethernet0/1と入力するとプロンプトがSwitch(config-if)#になります。これがインターフェースコンフィギュレーションモードです。インターフェースコンフィギュレーションモードでswitchport、switchport mode access、switchport access vlan 10とそれぞれ入力するとgi0/1にVLAN10が割り当てられます。
 インターフェースコンフィギュレーションモードはexitで抜けてグローバルコンフィギュレーションモードに戻れます。プロンプトはSwitch(config)#になります。
・startup-configに保存して確認する
 グローバルコンフィギュレーションモードでexitを実行して特権EXECモードに移ります。特権EXECモードでcopy running-config startup-configと入力すると、現在動作中の設定であるrunning-configがNVRAMにあるstartup-configに保存されて、Catalystを再起動しても設定した内容が反映されるようになります。
 show startup-configを実行するとstartup-configが表示されます。copyした後はrunning-configと設定内容が同じになります。

 Catalystを購入して最初に起動した時は「Would you like to enter the initial configuration dialog? [yes/no]:」と表示される場合があります。yesを入力してEnterキーを押すとホスト名やパスワード等、簡単な設定が対話式(英語)で出来ますが、noを入力してEnterキーを押すとユーザーEXECモードになります。

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