BGPのORIGIN属性
BGPのORIGIN属性について説明しています。
ORIGIN属性の定義
ORIGIN属性の定義は、以下のとおりです。
項目 | 説明 |
---|---|
タイプコード | 1 |
カテゴリ | 必須(Well-known mandatory) |
概略 | 経路の生成元を示す |
パス属性値 | 0:IGP 1:EGP 2:INCOMPLETE |
カテゴリがWell-known mandatoryの場合、すべてのBGPスピーカーでサポートが必須です。また、必ずBGPパケットのパス属性として含む必要があります。
使い方
値の0が示すIGP(Interior Gateway Protocol)は、AS内で生成された経路をBGPに取り込んだという意味です。ORIGIN属性は、経路をBGPに取り込んだBGPスピーカーで生成され、その後変更されません。最初に取り込む経路は、AS内で生成されることがほとんどです。このため、経路が転送されたとしても、基本的に値は0のIGPとなります。
1のEGP(Exterior Gateway Protocol)は、RFC904で定義されたプロトコルから取り込んだという意味です。今では使われていないため、実質EGPとなることはありません。
2のINCOMPLETEは、上記以外の方法でBGPに取り込んだという意味です。例えば、自身のルーティングテーブルにない経路を強制的にBGPで広報すると、INCOMPLETEになります。
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